趣味を愛し、趣味に突き進む大人のヲタク女子が共感必至のコミック

地味なOL木絵の趣味は妄想です。どこでも始まるその妄想がとにかくおもしろい！自分や憧れの人、さらには脳内のオリジナルキャラまで登場するトンデモな妄想は、アカデミー賞を贈りたくなるほどの傑作です。木絵と同じく今までたくさんの妄想を培ってきた少女漫画ヲタクの方には、特にオススメのコミックです。

社内で女子力が高いと評判の26歳のOL仲村さんは、実は隠れ特撮ヲタクでした。大好きだからこそ自分の好きなものを悪く言われたり、嫌われる恐怖で周りに言えない仲村さんに、隠れヲタクの方はきっと涙するはず。『好きなものに、年とか、性別とか、関係ない』と戦隊ヒーローのように言う彼女の姿に、確かな勇気をもらえるコミックです。

アイドルヲタとして伝説になっている「えりぴよ」は、地下アイドルのなかでも人気最下位の舞菜推し。金欠で服はいつも高校ジャージ、興奮して鼻血のままで握手会に臨むなど、つねに人生をかけ「推し」に愛を注ぐ姿には脱帽です。『私の人生には舞菜の1分1秒が必要なんです!!』と一途に応援を続けるえりぴよの格言に、アイドルヲタは共感必至です。

腐女子の成海とゲームヲタクの宏嵩による、一風変わった恋愛を描いたコミックです。ヲタク用語の掛け合いに共感しつつ、にぶい成海と一途な宏嵩の恋にはキュンと胸がときめいてしまいます。高身長でイケメン、さらにゲームのレベル上げもイベントの売り子にもつき合ってくれるハイスペック男子・宏嵩の存在は、「羨ましい！」と誰もが思うはずです。

絵のタッチはクールですが、熱い宝塚愛が詰まったコミックです。デートより観劇日にオシャレしたり、観劇ならば東京―札幌間も近く感じたりと、ヲタクあるあるが満載されています。宝塚語録や演目の解説もあるのでヅカヲタはその愛がより強く、そうでない方は新たな趣味の扉が一つ開くかも。ハイセンスな表紙もヲタク女子の心をくすぐります。