歴史は英雄だけのものじゃない！市井の人々に共感するヒストリカルコミック

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舞台は19世紀後半の中央アジア。遊牧民の少年カルルクの花嫁は8才年上のアミルです。年上すぎる花嫁、部族間の風習の違いや抗争もあって、微妙に歓迎されてない雰囲気も・・・。男性社会でたくましく生きる女性たちの姿や、刺繍に込めた深い思いが伝わってくるシルクロードコミックです。丹念な描写からは、民族衣装の質感やお茶の香りまで見て取れます。

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古代ローマの風呂建築家ルシウスが、なぜか現代日本の風呂に行き来できるようになり、現代日本の風呂技術を古代ローマで採り入れていくさまをコミカルに描いたコミックです。古代ローマにあっても市井の人々の悩みは現代日本と変わらず、ルシウスの風呂改革で彼らが癒されるといいな、としだいに思えてくることでしょう。

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9世紀半ばのフランク王国ロタール王の治世時代、バイキングに蹂躙され女・子どもが皆無になった小国が、近隣から女性を大量に誘拐します。そんな女性たちがしたたかに生きていく姿は、驚きの連続です。小国の君主の立場の危うさや市井の人々との垣根の低さなど、当時の風俗や時代背景が丁寧に描写されたヒストリカルコミックです。

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江戸後期の吉原の遊女たちの艶やかな恋物語と、悲しい生い立ちに切なさが止まらなくなってくる花魁コミックです。遊女・朝霧の恋するやさしい職人・半次郎が罪を犯した理由や、次々に見舞われる不幸にも負けず高い気位を保つ霧里の強さとその裏側など、不条理にもがきながらも懸命に生きていく遊女たちの姿に胸打たれるはずです。

1760年の英国ヨークシャーを舞台に、叔母から領地を相続した独身の伯爵令嬢ジョージナと、その運営に雇われた差配人ハリーの恋を描いたコミックです。19世紀まで英国は不動産への遺言や女性の相続権がなく、実情とは多少のズレがありますが、嫡子を得るために領主は何をしてもいいことなど、当時の雰囲気をつかむのに打ってつけの一冊です。