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私(いとうせいこう)が近頃読んで刺激的だった本

若き哲学者が「中動態」について倫理的に思考した話題の一冊、踊り念仏の一遍に迫った評伝、詩人・吉増剛造の最新刊、長く読まれてきた古典中の古典など、私、いとうせいこうが近頃読んで刺激的だった本を紹介。
※本ブックツリーの内容は、執筆時点(2017年4月28日)の情報に基づいております。

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  • 能動態、受動態が当たり前だと思い込み、そこから意思とか責任を考えている我々の世界に実は古くは「中動態」があったことを丁寧に立証し、それが一体どのような世界観を持っていたか、ではその中で意思や責任がどう問われるかを明かした。依存症である場合、強い意志など無意味であることをきわめて倫理的に思考した本でもある。

  • 踊り念仏の一遍上人の伝記を、政治学者がいきなり本人にのりうつるようにして描いた書。その一遍のなんと人間くさく、つまり我々くさくあることか。悩みに悩んで踊って念仏して切り抜けていくその生。

  • 言葉が意味と音と図形で出来ている以上、そのすべてを詩として表現する数少ない芸術者はいるはずで、日本では吉増剛造ということになる。挙げたのは最新刊。言葉は解体され、刻まれ、組み合わされてほとんど「解読されるべき古代の洞窟の奥の秘密の言語」のようになっていて、胸が踊るし、切なくて痛くもなる。

  • 今さらながら古典中の古典を毎日少しずつ読んでいた。漢詩を作り、和歌を作り、なおかつそれを朗詠(歌っていた)していた人々。その教養と感覚とに様々に刺激され、現代の我々が明治以降突然失った教養を惜しむしかなかった。謡を通して、連歌を通して、江戸までは庶民にまでその知識が及んでいたのに。

  • つまり自分の短編集なのだが、今回は架空の人物である仮蜜柑三吉の書く私小説という世界を背景に信州弁を駆使して懐かしい昭和を描くうち、ついに表題作で平成の老人介護の残酷な実情と感情を短編化するに至っていたという流れに自分でも驚いた。

1961年生まれ。作家・クリエイター。88年『ノーライフキング』でデビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞、2013年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞。他の著書に『我々の恋愛』など。

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