ブックキュレーターミュージシャン・作家 尾崎世界観
『苦汁100%』とあわせて読みたい尾崎世界観オススメ本
『苦汁100%』が2017年5月に刊行された。そこで『苦汁100%』と一緒に読んで欲しい、尾崎世界観のオススメ本5冊を紹介。
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自分もそっち側だったから、痛いほどわかる
近所の中学に殴り込みに行く時に、最後尾、2人乗りの後ろで息を殺して、怖いな、中止にならないかなぁと思っていたあの時の自分が居た。そしてそんな自分が救われた。中心に入れず、戦えない兵士。この作品で「戦争」というものを初めて身近に感じた。何よりもリアルに戦争を読んだ。 -
銀座の酒場を歩く
太田 和彦(著)
自分にとっては、楽園の地図
変わっていると言われるけれど、子供の頃からとにかく銀座が好きだ。銀座の街を見ていると元気になるし嬉しい。ページをめくるたび、ひっそりとした裏通りが、夜の中に潜り込ませてくれる。敷居の高そうな酒場の数々は、手の届かない憧れの人についての噂話を聞いているようで、それを聞いて妄想しているだけでも楽しい。 -
ふみかふみ
清水 富美加(著) , 佐内 正史(写真)
言葉が踊っているようだ(とても楽しそうに)
文章から「その時」を感じるのは難しい。本で読んでいる時点で、もうそれを書いた人の「その時」は過去になっているから。でもこれは、「書く」という気持ちで書いていないから、「その時」がその時のままで読めるのかもしれない。なんだか直接声を聞いたような気がして、耳がくすぐったくなる。
ブックキュレーター
ミュージシャン・作家 尾崎世界観一九八四年、東京生まれ。二〇〇一年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。一二年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、そして比喩表現を用いた文学的な歌詞は、高く評価され、独自の輝きを放っている。処女小説『祐介』は、読書芸人大賞を受賞し、ベストセラーとなった。
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