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ときめきと切なさを操る少女漫画家・くらもちふさこの世界
些細なエピソードやモノローグが、ラストのページをめくる頃には最後のピースとなってピタリとはまっていき、無駄なエピソードは一つもなかったと思えてくる。くらもちふさこの漫画にはそんなすごみがあります。だからこそ作中で味わえるときめきや切なさは、忘れられない極上のものになるのでしょう。読み手の胸を静かに揺さぶる、傑作の数々を紹介します。
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白川音楽学園高等科でピアノを専攻する麻子の初恋は、幼い頃にピアノ教室で一緒だった緒方季晋でした。高校生になって再会した季晋は、昔と違って麻子にも冷たく接するように。有名ピアニストである麻子の母と季晋の母の確執が、その子どもである2人の距離を歪めているのがもどかしくて切なくさせます。少女漫画史に残る傑作です。
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主人公は天涯孤独でとにかくついていない17歳の雑賀喜由です。何をするにもちょっと引いたスタンスでテンション低めな彼は、見知らぬ女性・葵から突然告白されます。そして、彼女がくれた宝くじが当選したことから周囲が変わり始め・・・。大人になり始める年代で、本当に大切な人を見つけた男子高校生の心の変遷が描かれています。
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