ブックキュレーター高野研一
新しいモノの見方を発見する力を養う
情報革命により将来が見通しにくくなった現在、われわれには新たな「モノの見方」を発見する力が求められている。優れた経営者や政治家、芸術家たちが、環境の激変や歴史の転換点に遭遇したときに、何を考え、どのような新しいビジョンを見出したのか。ここに迫れることがいい本を読むことの醍醐味である。
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経営の神様といわれた松下幸之助は、問題に直面した時に2つの選択肢を立て、必ず難しい方を選んだ。そして、あえて困難な道を歩むことで、見えていなかった真理を発見していった。それが「正しい道を歩めば、必ず商売は繁盛し、社会は繁栄する」という信念として結実した。
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世界最高のCEOといわれたアンドリュー・グローブは、インテルを「半導体部品メーカー」から「パソコンのアーキテクチャを創造する会社」へ進化させた。経営者がモノの見方を変えることで、10兆円単位の価値を創出できる。そして、度重なる環境変化の中で業界トップを維持できる。
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孫正義、ジョブズ、ベゾス、グーグル創業者たちが、情報革命後の新たな世界観を発見し、巨額の企業価値を生み出せたのは、モノの見方を柔軟に変える力にその原因があった。唯一の解が導ける時代が終わり、問題の捉え方自体が根底から変わっていく時代の戦い方をマスターする本。
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大国化した古代ローマにおいて、共和制という衣が身の丈に合わなくなっていた時期に、新たな国政のビジョンを描いたカエサルと、それを具現化したアウグストゥスの物語。既得権を握る抵抗勢力との戦い方、社会制度の作り方、後継者の決め方など、経営においても学ぶところが多い。
※カエサルとアウグストゥスの物語は、本書から『ユリウス・カエサル ルビコン以後―ローマ人の物語V―』『パクス・ロマーナ―ローマ人の物語VI―』まで続いています。 -
西洋美術において、長らくテーマや様式を規定してきたキリスト教の影響力が消失した19世紀。美術家たちは新たな美の概念を求めて試行錯誤を始める。そして、美は天上ではなく、日常の中にあることを発見する。また、写真の登場に遭遇し、新たな表現法を求めて印象派が立ち上がる。
ブックキュレーター
高野研一コーン・フェリー・へイグループ株式会社 代表取締役社長。ビジネスリーダー育成、コーポレートガバナンスなどの領域でコンサルティング活動を行う。大手銀行でファンドマネジャーを経験した後、コンサルタントに転じ、マーサージャパン取締役等を経て現職。神戸大学経済学部卒業、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(MSc)修了、シカゴ大学ビジネススクール(MBA)修了。著書に『超ロジカル思考』『日経文庫 カリスマ経営者の名著を読む』(以上、日本経済新聞出版社)、『正解が見えない課題を圧倒的に解決する超仮説思考』(かんき出版)、『ビジネスリーダーの強化書』(日本経団連出版)などがある。
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