こんな世界があったなんて！

社員の4分の1が外国人である弊社において、日本における外国人のことについては詳しいつもりでいたが、著者の足で稼いだであろう取材の数々から「日本の闇の部分」が露わになり、日々の現実と重ね合わせて読むことで、日本における外国人労働者の真の実情を把握することができる一冊。

松村社長の短期間で100店舗100業態を達成した破天荒な経営学と、何事にも「前へ！」突き進む姿勢が、同じ経営者の立場から大変興味を持った一冊。さらには、松村社長の生き方を全身全霊で受け止めて書き上げることは作者にとっても壮絶であったはずで、著者のこの作品にかける並々ならぬ気概を感じることができる。

同じ大学出身で佐川急便に転職するなど、私とバックグランドが似ており、起業に至る影響を受けた一冊。事実に基づくと思われるデータや事実描写が緻密で、社員とのやり取りも非常にリアル。私は創業以来いまだに経営計画書を作ったことが無いが、起業から株式公開に至るまでの経営者の視点を学ぶことができる。

全力でお客さまを楽しませる姿勢や、仕事をゲーム感覚としてとらえて失敗を恐れずに常に何にでもチャレンジする姿勢は、経営哲学としては当然ながら、私の人生哲学としても大きく影響を受けた一冊。特に、現場第一主義で数字にこだわり、失敗から学び何度も壁を乗り越えていく姿が共感できる。

上場はしていない。むしろ、するつもりもない。社名の由来は「前へ！」。英語も話せずITも知らなかった著者が、皿洗いのアルバイトから宝石商、新車・中古車ディーラーなど様々な職種を経験しながら、独立後は数々の失敗を重ねても一度も赤字にすることなく、どの様に商売を世界に広げていったかが分かる一冊。