美しい絵と徹底した世界観が魅力！初めての中村明日美子のコミック

マリリン・モンローになりたかった少年Jの半生を描いた物語です。小さいころから女性の格好を好んだ少年は全寮制の学校へ入れられ、そこで人生を変える出会いを経験します。物語は1950年代のアメリカから始まり、人種差別や偏見、カウンターカルチャーなど、政治的なムーブメントが描かれているところにも注目です。

1970年代のパリを舞台に、ピエロの青年の姿を通してサーカスの凋落や悲哀を描いたコミックです。ブランコ乗りが落下するのを見てサーカスから逃げ出した青年は、彼を買いたいと言った男のもとに身を寄せます。他の娯楽が台頭して古いものになりつつあるサーカスや、文化が花開いていたころのパリの香りが描き込まれています。

シンプルなタッチの絵柄が恐ろしさを引き立てる、ダークな心理サスペンスです。ある美少女が突然の自殺を遂げ、彼女と入れ替わるように「双子の妹」を名乗る少女が、彼女と関係のあった小説家の前に現れます。その少女の正体は誰にもわからず、どんどん追い込まれていき・・・。そんな緊張感のある摩訶不思議な物語です。

高校で出会った同姓同名のふたりの男性の物語です。高校では主従関係にあり、1人はヤクザ、1人はサラリーマンへと成長しますが、ある事件から再び繋がりを持つようになります。同じ名前を持つ人間は「二つの体に別れたひとつの魂なのではないか？」というテーマで、男性同士の強い愛が描かれているコミックです。

『少女革命ウテナ』の監督・幾原邦彦が原作を手掛けたコミックです。子どもへの虐待がテーマとして流れ、結婚式を挙げるために駆け落ちをしている2人と、追う大人たち、大人と戦争をしている子どもの組織との闘争が描かれています。かわいい絵柄で描かれた登場人物やロリータ服など、シリアスとギャグを行き来する疾走感も魅力です。