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STEM教育の集成となる「宇宙工学」の入門書
宇宙開発に必要なコンポーネント(ロケット・人工衛星・惑星探査機など)の仕組みや、課題を知ることができる本を紹介します。これらを読むことで、盛り上がり始めている宇宙ビジネスの理解や、これからの子どもたちに必要とされているSTEM教育の集成となっている「宇宙工学」を理解する入口となるでしょう。
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宇宙ロケット工学入門
宮澤 政文(著)
液体エンジン・固体モータの解説だけでなく、ロケットの構造や誘導制御、打上げ運用まで、日本のH-IIAロケットを中心に紹介した中身の濃い一冊になっています。数式が少ないので初心者にもわかりやすく、宇宙に興味があってロケットを学ぼうと考えている高校生などだけではなく、子どもたち向けの宇宙教育の本としても最適です。
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国産人工衛星のメーカーの一社であるNECの人工衛星チームが、「人工衛星はどうやって宇宙空間を飛んでいるのか?」「どこでどうやって作られているのか?」など、素朴な疑問に答えた本です。人工衛星の仕組みや構造、ミッションの種類や軌道のことを平易な言葉で解説しています。科学衛星と探査機の話が中心になった一冊です。
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スペースデブリ 宇宙活動の持続的発展をめざして
加藤 明(著)
映画『ゼロ・グラビティ』でクローズアップされ、回収を事業化するベンチャーも出てきて話題になっているスペースデブリ(宇宙のゴミ)についての本です。地球の軌道上を高速で周回している宇宙ゴミの問題について、発生源から、観測・回避システム、対策設計、国際規制まで、宇宙ビジネスの進展と切り離せない課題であることが理解できるようになるでしょう。
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宇宙システムの安全・ミッション保証 システム構築への宇宙開発からのメッセージ
宇宙航空研究開発機構「宇宙システムの安全・ミッション保証」編集委員会(著) , 信頼性技術叢書編集委員会(監修)
宇宙システム(ロケット、人工衛星)の特徴と、宇宙システム開発の進め方、安全設計・信頼性・品質保証について解説しています。特に実環境での動作試験を行うことなく高い信頼性を備えたシステムを実現させる方法や、二重三重の安全設計の考え方など、通常の製品開発やシステム開発に生かせる部分も多いはずです。
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惑星探査入門 はやぶさ2にいたる道、そしてその先へ
寺薗 淳也(著)
月以遠の惑星を調べる惑星探査機について小惑星探査機「はやぶさ2」を中心に、その目的や構造、背景や意義など、工学と理学両方の切り口で解説しています。惑星探査は太陽系の他の惑星のことを調べることによって、太陽系や地球の成り立ち、人類のルーツを探す旅ですが、最近では資源探査を目的とした新しい時代の惑星探査が始まっていることがわかります。
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