「イヤミスの女王」真梨幸子がオススメする本

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ネット時代の今、真実とフェイクの境界線はあやふやに。そんなボーダーをうろつきながら執筆していたところ、私の頭の中まで泥沼化。ついには最高血圧が200を超えてしまいました。そんな思いをしてまで書く小説は、これを最後にしたいです。

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西新宿は、都心で最も大変貌した場所のひとつです。浄水場の街から高層ビル群の街へ。その時間の流れを見続けてきたのは、「アンタノ　オナマエ　ナンテェーノ」が口癖の鸚鵡のタロウちゃん。タロウちゃんが目撃する衝撃のラストをご堪能ください。

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真実とフェイクの境界線をうろつく作品がここにも！
どこまでが実体験でどこまでが創作？とゲスな好奇心が疼く疼く。そんな好奇心のまま読み進めていくと、ラスト、とんでもない落とし穴に！え、ドッキリ？芸能界に興味がある人も必見！

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そうそう、本来「小説家」ってこんなだったよな・・・。破天荒で過剰で人でなしでクレイジーで。でも、私自身は、その境地にはまったく届いていません。相変わらず人見知りで出不精で小心者。担当編集者の顔色を伺い、胃を痛くする毎日。そんな私にとって、この本はまさにファンタジー。あやかりたい。

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小説家デビューを目指して投稿していた時代、肌身離さず読んでいた小説。デビュー後も、辛いことがあるたびに読み返しています。もちろん、今も！ルサンチマンが体中に充満し、身も心も蝕まれているときには、最高の解毒剤となります。特にラストの殺戮シーンは、（不謹慎ながら）なんとも爽快。