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香りがもたらす影響とは?体と心をかき立てる香りの正体を知る本
日々、私たちは香りに囲まれて暮らしています。自然の緑や風の匂い。はたまた人工的な香料まで、生活に溶け込む香りの数々。人間の五感のなかでもっとも原始的な感覚といわれる臭覚。香りについて科学的に追求したものから、香りをテーマにした怪しい小説まで、あらためて香りと私たちとの関わりを見つめ直せる本を紹介します。
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香りと人類との付き合いを、最新科学をベースに日常や芸術など身近なシーンをたくさんピックアップして紹介した「香り」の入門書です。人がどのように匂いを感じているのかのメカニズムをはじめ、香水やアロマテラピーなど香りによる癒し効果の秘密にも迫ります。化学式から文学作品の一節まで、幅広い知識が得られます。
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香水 香りの秘密と調香師の技
ジャン=クロード・エレナ(著) , 芳野 まい(訳)
香水の世界で注目されるエルメスの人気調香師が、匂いや臭覚、香水の世界を平易なテイストで説明した手引書です。香水業界ならではの市場状況やマーケティング、香りの知的所有権といったテーマは日頃、香水に親しむ人なら興味がさらに深まるはず。調香の現場も詳しく紹介されていて、香水が作られていくプロセスを体感できます。
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香りを用いて心と体に働きかけるアロマテラピー。アロマの香りが美容や健康にどう役立つのかがわかる一冊です。眠りを誘うにはラベンダー、リフレッシュな気分になりたいならレモンやユーカリ。気になるシーンごとにアロマを使い分ける方法が紹介されています。
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香害 そのニオイから身を守るには
岡田 幹治(著)
身の回りで、香料をよく効かせたグッズが目立つようになってきています。柔軟剤、消臭スプレーなど、肌に直接触れるものも少なくありません。著者は過剰に香料が使われている現状を「香害」と名づけて、化学物質過敏症との関係を主張します。身近な香りの影響からいかに自分の身を守ればよいのか、その対策が紹介されています。
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香水 ある人殺しの物語
パトリック・ジュースキント(著) , 池内 紀(訳)
香水を主題にした長編小説です。18世紀のパリを舞台に、あらゆる匂いを嗅ぎ分けるという、突出した才能をもつ男の一代記。ドアノブに石、動物まで、日常生活の多彩な匂いをこの男だけが嗅ぎ分ける。やがて男は天才調香師として著名な香水を生み出しますが・・・。匂いと本能との密接な関係を痛感させられる物語です。
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