ブックキュレーター玉川大学出版部 編集長 森貴志
アクティブ・ラーニング!?溢れる情報社会のなかで表現するヒント
インターネットが普及し、私たちは無意識に氾濫する情報の多くを受信しています。そんななかで自分に必要なものを主体的に選び、整理し、事実や正確な情報を見極め、「知的生産」や「言語表現」につなげるためには?探求型学習をおこなう教育現場の知見などから参考となる5冊を選んでみました。
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学びの技 14歳からの探究・論文・プレゼンテーション
後藤 芳文(著) , 伊藤 史織(著) , 登本 洋子(著)
「学び」というと“お勉強”をイメージしがちですが、日々直面する問題に対して情報を収集し、考え、発表するというプロセスは誰もがくり返しているはずです。サブタイトルには「14歳からの・・・」とありますが、大学生や社会人にも必要不可欠の「技」を見開きでイラストを交えながら紹介します。
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読書と社会科学
内田 義彦(著)
物事を観察する眼を補佐する「概念装置」を自分の身体のなかに組み立てるために、本をどう読むか?自由な眼をもつための読書の重要性を説き、難しさを示します。読書会での「聴く」態度、感想の書き方といった読みを深める具体的方法を述べながら、自前の枠組みを獲得する方法を、経済学者である著者が展開します。
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数多くのノンフィクションを書いてきた著者による、「フォーム」の紹介。テーマ設定から、執筆、脱稿までの技術を順に示しています。特に「人に会う」「話を聞く」という取材の方法は、具体的かつ実践的な内容で役に立ちます。「独自の作品は、ここからしか生まれない」。
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ランゲージアーツ 学校・教科・生徒をつなぐ6つの言語技術
パメラ・J.ファリス(著) , ドナ・E.ウェルデリッヒ(著) , 高橋 邦年(監訳) , 渡辺 雅仁(訳) , 田島 祐規子(訳) , 満尾 貞行(訳)
Language Arts ──直訳すると「言語技術」。「読む」「書く」「聞く」「話す」といった言語表現は、思考力、判断力、表現力・・・すべての基礎。アメリカの小中学校の活動を紹介した、おもに教員向けの本ですが、情報にふりまわされがちな私たちにさまざまな示唆を与えてくれます。
ブックキュレーター
玉川大学出版部 編集長 森貴志編集者。1974年、富山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、北海道大学大学院文学研究科修了。2003年から玉川大学出版部に勤務。高等教育書から絵本・児童書まで、教育に関する書籍をおもに手がける。相模女子大学非常勤講師、大学出版部協会理事。玉川大学出版部http://www.tamagawa-up.jp
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