ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
オレの好きな対談本5冊はこれ!
雑誌の対談連載やテレビの対談番組が好きで、特に日曜朝にフジテレビでオンエアしてる鼎談番組「ボクらの時代」は毎週見てる。書籍でも対談ものはかなり持ってて、その中から面白い対談本5冊を選ぶとこのラインナップになったわけだ。
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月刊「文藝春秋」で連載してた勝新太郎対談を文庫化。1992年当時、こんな連載があったのか!知らなかった、と衝撃受ける。オレは18才くらいからだいたいの月刊誌、週刊誌は読んでるんだよ。立ち読みとかさ。そんな雑誌好きなオレでも知らなかった勝新太郎対談!対談のお相手はビートたけし、三國連太郎、石原慎太郎やらラストは奥さんの中村玉緒まで!皆さん勝さんに「パンツの中に入れたドラッグの真相」について聞きますが、それを煙に巻く勝さんがシビれるね!対談始めて5分で大げんかになって対談が中止になったハマコーの対談は未収録みたいだが、どんな内容でケンカになったのか気になる!
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東京MXテレビでオンエアされてた「未公開映画を観るTV」を書籍化。未公開映画と言ってもビデオストレートのB級映画ではなく、日本未公開のアメリカのドキュメンタリー映画についてですね。映画の仕事してるオレでも知らない映画があって、マジで町山さんの情報量の多さに驚愕しまくりです。この本で紹介されてるドキュメンタリー映画についてお二人が詳しく語っているので、なんだかもう見てしまったような気になってしまう。というか、このお二人の対談は面白いですね!ブッキングした人は素晴らしい!
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町山智浩氏と映画評論家・柳下穀一郎氏のつまらん映画を斬りまくる対談。映画の仕事してるとメディアでつまらん映画を酷評するのははばかれるんだよな。かつてオレも某週刊誌で映評の連載をしてたが、あまりにもバッサリ斬るもんだから某大手邦画系配給会社から試写室出入り禁止になって、さらに編集部にもクレームが来ておれの連載打ち切りになったこともあった。このお二人の漫才のような映画ツッコミ話はマジで面白いし、よくぞ言ってくれた!と感動したね。
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この本は2010年に発売されてるので、もう7年前の話なんだけど映画界の伝説的な書籍として位置付けられてる。もともとこのタイトルで月刊誌「映画秘宝」で連載してたが、某邦画大手配給会社よりクレームと著者である柳下氏、江戸木氏は試写室出入り禁止となってしまった。連載は終了。そんないわくつきの対談がついに書籍になったわけです。タイトルにある通り当時大ヒットした『ROOKIES』をバッサリと酷評!面白すぎる!ここまで大手邦画会社の作品をこき下ろした本は今までなかったのでは?巻末のまとめで当時オレが社長やって破産したトルネードフィルムの話も出てて、自分のことながら面白かった。ご迷惑かけた江戸木さん申し訳なかったです!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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