ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
日本の自殺者は毎年約3万人!そんな自殺がテーマの重い本といえばこの5冊。
日本ほど自殺者が多い先進国はないらしい。殺人事件好きなオレは自殺にも興味ある!なんで自殺することになったのか?オレにはできないことをやらかす自殺する人のあれこれに興味あるわけなんですよ。そんな自殺にまつわる本もかなり多く出版されてる。その中でオレがオススメする自殺本5冊がこれ!
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自殺直前日記改
山田 花子(著)
「ヤングマガジン」で暗くてキモい男子高校生のモテない学園マンガを連載してた漫画家、山田花子。彼女はその後24歳でマンションの11Fから飛び降り自殺する。この本は彼女が自殺する直前まで書いていた日記をそのまま掲載。死ぬ直前の彼女の様子を家族や担当編集者が語るんだけど、死ぬ1年前から統合失調症になってて、顔がキツネ顔という精神病の患者によく見られる顔面変化をしたという話はマジで衝撃受ける。リアルキツネ憑き。
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完全自殺マニュアル
鶴見 済(著)
1993年に発売された当時、この本を元にマジで自殺した若者がいて社会現象にまでなった衝撃本。薬局で買える死ぬクスリから最も楽に死ねる方法、首つり自殺で確実に死ぬ方法、飛び降りに便利な場所などネットがない当時、著者はどうやってこの情報を集めたのがマジでナゾ。というか著者は今どうしてるのか。
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自殺されちゃった僕
吉永 嘉明(著)
著者は妻、友人の漫画家ねこぢる、ライター青山正明の3人に連続で自殺されてしまった。オレも個人的に青山さんとは2回ほど会ったことがあるし、ねこじるさんともイラストのお願いで何度か電話で会話したことがあるということで、お二人が自殺したと聞いた時はそこそこショックだった。が、この著者はさらに自分の奥さんまで自殺されてしまったことでかなり落ち込んだらしいが、身内が自殺した時にどうやって生き続けるのかを自身の体験を元に書いた本。ま、著者は死んだ3人に対して悲しいというよりなんで死ぬんだ!と怒っているのかもね。
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インドぢる
ねこぢるy(著)
1998年に自宅で首つり自殺した漫画家ねこぢるさん。その夫で漫画家の山野一さんが生前のねこぢるさんが好きだったインドに行き、ねこぢるの思い出の場所を探してインドをウロウロとさまようというマンガと文章で構成された追悼のインド旅行記。ねこぢるさんは死ぬ前に遺書を書いていたらしいが、山野さんはその内容は一切語ってくれない。ファンとしては絶頂期に死ぬことを選んだねこぢるさんの死ぬ理由を知りたいもんですよ。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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