ブックキュレーター有斐閣 書籍編集第二部 四竈佑介
明日の自分が今日よりマシで、できれば立派な大人になりたいあなたに
上原浩治がジャイアンツの新人だった頃、ベンチの指示でペタジーニを敬遠、マウンドで涙を拭っていました。野球中継はめずらしくなりましたが、さておき気恥ずかしさを乗り越えて考えるべきことが、人生にはあります。それぞれの人生は生きている社会によって大きく変わりますが、いま、この国を生きる「大人」であるために、この本を勧めます。
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冒頭で主人公の少年がデパートの屋上で得る「気づき」は、とても社会科学的なものだと、尊敬する都市社会学者が教えてくれました。その視点は、いまの私たちこそ生きるうえで手にしておくべき世界観や人間観になっています。言わずものがなの古典的な教養小説ですが、新しく出たマンガ版から入ってもいいと思います。
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殻を突き破るキャリアデザイン 就活・将来の思い込みを解いて自由に生きる
筒井美紀(著)
いまの日本社会でいかに生きるか。それを問うなら、どんな職に就くかを考えることは避けられないでしょう。労働問題や就労支援などを専門とする著者がやさしくも熱い文体で「いかに生きるか」を社会学をもとに説いています。学生はもちろん、就職活動を控えた子どもが心配でならない親御さんは親子で読むべき一冊です。
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読書と社会科学
内田 義彦(著)
私が生まれた頃に書かれた古い本ですが、いまブームの読書会を勧めるところから始まります。自由に生きる一つのコツは、学問を味方につけることだと教えてくれる名著です。同じ岩波新書には『大人のための社会科』の著者たちが書いた本が多くありますし、どれも面白いので発展編として読むとよいでしょう。
ブックキュレーター
有斐閣 書籍編集第二部 四竈佑介編集者(学術書)。法律書で有名な有斐閣の「法律書以外」の編集部で仕事をしています。おもな担当分野は社会学。担当書に『質的社会調査の方法』『ファッションで社会学する』『社会学入門』『現代日本の「社会の心」』『ボランティアを生みだすもの』など。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了(相関社会科学)。1984年生。https://twitter.com/RyShikama
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