ブックキュレーターきんざい出版部 編集者 堀内駿
働くこと、お金を得ること、その先にあるもの
人々の働き方も、お金の意味や価値(通貨や決済手段の多様性など)も進化し世界との繋がり方が深化し続ける現代において、労働の対価はこれからも金銭であり続けるのか、豊かな社会とは何か、答えの出ない問題に向き合って今日も本を読み、悩みを膨らませる方とともに考える5冊。
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われわれは如何にして余暇の権利を得て、一方で消費者が求める以上にモノを生産し続けることになったのか。暇と退屈という主題にさまざまな側面からアプローチした一冊。哲学書が苦手で敬遠してきた方にもお勧めできる読みやすい文体です。
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コミュニケーション手段は数年前と大きく異なり、モノを所有することの概念は変わり、インターネットが社会にもたらした影響の大きさは計り知れません。この本では、今後30年で私たちの生活は破壊的に変化する(そしてそれは不可避である)と述べられています。30年後に読み返したい一冊です。
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貧困を救うのは、社会保障改革か、ベーシック・インカムか
橘木 俊詔(著) , 山森 亮(著)
今よりも「格差社会」が注目を集めていた2009年に刊行された2人の経済学者による対論。社会のすべての構成員に一定額を給付するベーシック・インカムの考え方と日本での実現可能性について語られています。同一労働同一賃金など、現在にもつながる論点が多く盛り込まれています。
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労働人口の半数近くが技術的には人工知能に代替可能という調査結果も示されており、人工知能と上手に付き合っていくことは、避けて通れない課題ではないでしょうか。第3次AIブームと言われる現在の人工知能の姿と、人間を超え得るディープラーニングについて、基礎的な知識を得られる一冊です。
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人口減少と高齢化に伴う地域経済の縮小、FinTechの興隆によって想定される若者の銀行離れ、マイナス金利政策。収益を得ることの難しさが増している銀行はどうすればよいのでしょうか。この本では、困難を乗り越えるためのヒントは「対話」にあると説いています。銀行に限らず、環境の変化に悩む方にお勧めします。
ブックキュレーター
きんざい出版部 編集者 堀内駿編集者。1985年生まれ、長野県上田市出身。明治大学政治経済学部卒業後、IT関連企業を経て2015年に金融財政事情研究会入社。金融実務書、ビジネス書、翻訳書などを担当。電子書籍も作っているのに自分では好きな紙の本ばかり読んでしまう矛盾を感じながら、出版ビジネスの新たな可能性を考えつつ、時間が経っても記録と記憶に残る本を作りたいという思いで働いています。担当書籍に『サイバーセキュリティマネジメント入門』『ロボアドバイザーの資産運用革命』『金融とITの政策学』『平安保険グループの衝撃』など。https://store.kinzai.jp/public/top/book/
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