ブックキュレーターイラストレーター 鈴木真実
クスッと笑って、心あったまってほしい人へ
つい笑ってしまうあのページの“あの絵”、あのぺー ジの“あの言葉”。そんな、さりげなく心を捕らわれてしまう絵本を、選んでみました。何度読んでも顔がほころぶユーモア。寒い季節に心あたたまって頂けると思います。
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エリーちゃんのクリスマス
メアリー・チャルマーズ（さく） , おびか ゆうこ（やく）
おびかゆうこさんの訳がたまらなく好き。そして、エリーちゃんの前に現れるサンタさんの姿に、私は毎回力が抜けてしまうほど笑ってしまう。あまりにも細っこくて弱々しい。しかも、ぴったりのタイツ姿！でも、このサンタさんのお陰でツリーの飾りが仕上がります。とってもやさしい絵本。
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くろねこごひきのこねこ
山下 勇三（作）
豆のさやからポンと飛び出た5匹の子猫。まめまめしいのにそれぞれの特徴を活かし、健気におかあさんを探しに行くお話。色に溺れてしまいたくなる様な、山下さんの卓越した色づかいと筆づかい。一度みたら忘れられない毛虫。「ママ！」ではなく、「かあちゃん！」と呼びたくなる母親猫の姿が魅力的。
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ぼくのシチュー、ままのシチュー
ほりかわ りまこ（ぶんとえ）
ひとりでお留守番をする時間は、心のままに過ごせる至福の時。食べたいものを思い浮かべているくまちゃんの幸せそうな表情が、なんとも言えない。楽しさが溢れ出ている。でも、何処かたんたんとしている可笑しさ。親子でシチューを食べている時の会話のあたたかさがたまらない。寒～い季節に心地よい絵本。
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いただきますのおつきさま
鈴木 真実（作）
おつきさまって、本当は食べられるんです。お星さままで広がる甘～い香り。体がまんまるになるまで食べちゃう幸せ。でも、全部食べてしまったら・・・？本能むき出しの動物になって、どっぷり夜の世界を楽しんで頂きたい。夜空を見上げるのが楽しくなってくれたら嬉しいです。
ブックキュレーター
イラストレーター 鈴木真実1970年、千葉県生まれ。2003年よりイラストレーターとして活動をはじめ、2007年、ザ・チョイス入選。『ながねぎきょうだい』（中川ひろたか・文、童心社）で絵本の仕事をはじめる。ほかの作品に『ひみつ ひみつの ひなまつり』（講談社）がある。
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