ブックキュレーター河出書房新社 日本文学全集編集部
古典名作をもっと深く、もっと楽しく読むための案内本
作家の古典新訳が話題を集めた、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻)の編集部より、池澤夏樹訳『古事記』や角田光代訳『源氏物語 上』などを編集するなかで出会った、もっと古典を深く、もっと楽しく読むための本をご紹介します。小説は好きだけど、学校で習った古典は苦手・・・そんな人にお勧め。
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古文研究法
小西 甚一(著)
「古文読解ならこれ!」と、編集部で真っ先に入手したのが本書。かつての大学受験バイブル、今読むと参考書の枠を大きく超えて、熱く深く古文の読み方を伝授してくれる、大人の古文入門書です。「はしがき」から素晴らしい密度の文章で、全集で新訳を手掛けたKさんも絶賛したほど。現在は文庫判となって復刊。
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古事記注釈 第1巻
西郷 信綱(著)
「古事記」に出ている言葉、一語ずつ分析して解釈した全注釈書。原文、読み下し文、注釈で構成。国文学、民俗学、人類学、神話など、幅広い視野から「古事記」の全体像を明らかにした名著です。全8巻と超大作ですが、「古事記」をディープに知りたい人のために。
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光る源氏の物語 上巻
大野 晋(著) , 丸谷 才一(著)
大野晋と丸谷才一が「源氏物語」をめぐって、1「桐壺」から54帖「夢浮橋」まで、事細かに分析しながら語りつくしたのが本書。「源氏物語」で謎に思うあれこれを2人が解き明かしていくのが楽しく、角田源氏を読んだ後にこちらを読むと、より楽しいはずです。
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ブックキュレーター
河出書房新社 日本文学全集編集部2014年11月に『古事記』で刊行を開始した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻)の編集部です。「日本人とは何か?」を問うために、この時代だからこそ読みたい全集を目指しています。古典から現代までの通巻全集(単行本)としては出版業界として実に半世紀ぶりとなる企画です。編集部員は日夜、古典と近現代作品と向き合うこと、早数年。その知識もスキルも、日々バージョンアップしているはず(と思いたい)。http://www.kawade.co.jp/nihon_bungaku_zenshu/
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