アラサー&アラフォーが読むべき大人の恋愛本

人気ブロガーの「はあちゅう」こと伊藤春香氏が恋愛に悩むすべての女性のために書いたエッセイ集。「30代の友人が、5分に1回“結婚したい”と言い出す奇病にかかった」・・・。人生に思い悩むアラサー女子達の日常は、痛々しくもあるが、愛くるしい。同じ女ならば共感できてしまうこと間違いなしの一冊。

大人の恋ほど、ピュアなものになりうるのかもしれない。大人になったからこそ、全身全霊で相手を愛することができる。40歳オーバー同士の恋は、初々しくて甘酸っぱい。だが、彼らのそばにはいつも死の影が漂っていて・・・。涙なしでは読むことができない、胸にじわじわとしみわたる小説。

カッコいい男性はどんな人もスマートに恋をするものなのかと思ったら、実際そうでもないらしい。少なくとも、この物語の主人公のエリートサラリーマン・関根圭一郎は、女性からモテモテだというのに、ずっとモテてきたからこそ、とてつもなく不器用に恋をする。その不器用さに思わず笑わされ、勇気づけられる一冊。

不倫に未来はない。だが、先のない恋愛は、往々にして、盛り上がってしまうのはなぜなのだろうか。この漫画ほど、リアリティたっぷりに不倫を描いた物語はないように思える。不倫経験の有無によらず、大人だからこそ理解できてしまうビターな恋の姿がここにはある。

大人になるほど、恋をすることに臆病になる。どうやって人を愛せばいいのだろうか。こんなにもめんどくさい自分をまるごと愛してくれる人なんているのだろうか。欠けた心を抱えた男女が次第に愛し合って行くさまは、恋の難しさも愛し合う喜びも教えてくれる。