ブックキュレーターライター・書評家 アサトーミナミ
「さよなら」をした時に読みたい「別れ」を描いた本
いつだって、「別れ」は突然やってくる。恋人、妻、家族・・・。大切なひとたちが目の前から去っていった時、私たちはその事実とどう向き合えばいいのだろう。自分の半身が失われたような強い喪失感。失望感。深い悲しみ・・・。そんな日々のなかでも前を向くことなどできるのか。そこで今回は「別れ」が描かれた物語を集めてみた。
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星野は、借金のかたで連れ去られる前に、5人の恋人との関係を清算することにした。5股をかけていた「ダメ男」であるはずなのに、別れという区切りをしっかりつけようとする星野の姿勢はとても真摯。その姿が魅力的に思えてしまうのはどうしてだろうか。
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「余命一年」の妻のために、毎日一日一話ずつショートショートを書き続けた眉村氏の「愛妻本」。妻が永眠し、1778本目を書くまで、眉村氏は妻を思いながら作品を生み出し続けたという。たった6行の「最終回」では涙を流さずにはいられない。夫から妻への愛、妻から夫への愛を感じることができる愛情深い作品。
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大学生・瀬川誠人と謎めいた女の子・里中静流との甘酸っぱい恋を描いた青春小説。違う女の子にずっと片思いをしている誠人。その誠人に「好きな人が好きな人を、好きになりたかったの」という静流。そして、突然おとずれる別れの時・・・。胸がきゅっと締め付けられるような切ない作品。
ブックキュレーター
ライター・書評家 アサトーミナミ平成元年、新宿生まれ、慶應大学大学院修了のフリーライター、書評家。純文学やビジネス本からエンターテイメント小説、漫画、ライトノベルまで、幅広く本を愛し、紙・電子問わず、いつでもどこでも1日1冊は本を読み続ける「本の虫」。大学では近代文学を専攻し、大学院では「本屋のリデザイン」を研究。これからの時代の本との出会いを演出しようと、日々、試行錯誤中。「ダ・ヴィンチニュース」などに寄稿( https://ddnavi.com/author/asatominami/)。
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