ブックキュレーター書店員 花田菜々子
私(花田菜々子)が22歳で出会いたかった本
人生が楽しいことばかりなら良いのですが、実際には辛いこともたくさんあります。周りとの関係がうまくいかない、自分を肯定できないなど、今いる場所から逃げ出したくなった時、本は助けてくれます。苦しいのは自分だけじゃないし、人は一人でも生きていける。そんな希望を教えてくれる5冊です。
- 52
- お気に入り
- 14180
- 閲覧数
-
紋切型社会
武田砂鉄(著)
「全米が泣いた」「感動をありがとう」・・・テンプレ的に安直に使われる言葉は、私たちをどんどん思考停止させていきます。本当にそうなのか?立ち止まり、安直で劣悪な言葉に抗おう。この世の当たり前を疑う力を身につけるために、性格悪く世の中を斜めからみるために。素直に感動したくない人全員必読の一冊です。
-
14歳
千原 ジュニア(著)
引きこもり、不登校、家庭内暴力・・・それらのテーマをこんなに当事者目線で繊細に切り取った小説を他に知りません。言語化することができないあの頃の苛立ちと苦しみが、手に取るように伝わります。今、学校に行けずに苦しんでいる人たちに無料で配布したいほどの良書。
-
黄色い目の魚
佐藤 多佳子(著)
友達や家族との関係がうまくいかずに悩み、自分を肯定できずに悩み、もがき苦しんでいる全ての10代の人に強力におすすめしたい青春小説。まわりへの違和感や自分への不甲斐なさにひたすら真摯に向き合い、闘い続ける姿が苦しくも美しく、何度読んでも心打たれます。
-
青春は若さの特権なんだ、だと若い頃は思いがちですが、実は22歳以降もかなり続きます。これは私が33歳のときに実際に経験した青春の話。面白おかしく書くつもりだったのが、最終的になぜか自分でも号泣しながら書きました。出会い系で本すすめて青春って、意味わからないと思いますが、とりあえず読んでみてください。
ブックキュレーター
書店員 花田菜々子1979年、東京都生まれ。書籍と雑貨の店「ヴィレッジヴァンガード」に12年ほど勤めたのち、「二子玉川蔦屋家電」ブックコンシェルジュ、「パン屋の本屋」店長を経て、現在は「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店長を務める。編著書に『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』(朝日出版社)がある。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です