ブックキュレーターhonto編集員
リアルな視点にドキッ!娘から見た母との関係を描いたエッセイ&小説
娘の視点から母を描いた本を紹介します。母の愛情をうれしく思ったり、その愛情が疎ましかったり、老いを感じて切なくなったり・・・。母娘関係は一筋縄ではいかず、似ているからこそ反発することもあるでしょう。母とうまくいっている人もそうでない人も、ここで紹介している本を読んで母との関係を見直しみてください。
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お母さんという女
益田 ミリ(著)
母にまつわるエピソードを、イラストとエッセイでユーモラスに語った一冊です。手芸やワゴンセールが好きな母の日常の描写に、学生時代に作ってくれたかわいい弁当の思い出などが混じります。著者は母と自分を重ねつつ、『私たちはきちんと別の人間で、それが大人になるということ』だと綴っています。母へのやさしい眼差しに心が温まるでしょう。
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すい臓がんで余命1年と宣告された母を看取ったコミックエッセイです。毒舌で美人、気が強くて人の話を聞かない母は、病を得てもマイペースを貫きます。『決して仲のいい親子ではなかった』と振り返りつつも、母に何とか感謝の気持ちを伝えたいと願う著者。母の病と死を正面から受け止めた著者の強い思いが胸に響く一冊です。
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4歳の時、つなごうとした手を母に振り払われた、という著者の苦い記憶の描写から始まる回想録です。母に愛されたいという渇望と、母を愛せないという自責の葛藤を抱える著者。しかし、母の認知症と死を経て長年のわだかまりが氷解します。簡単には癒やされない母娘の愛憎、歳月による関係の変化が自分に重なる読者も多いはずです。
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成人した娘と、娘離れできない母との関係をユーモラスに描いたコミックエッセイです。『あなただけは分かってくれるはず。だって血のつながった母と娘なんだから』と、干渉をやめられない母たちが登場。読者から寄せられた体験談をもとにしているだけあって、「あるある」な内容が満載です。専門家によるアドバイスも参考になります。
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