わかりやすく面白い！学び直しにもうってつけの、科学をテーマにした児童書

2018年5月に亡くなった絵本作家かこさとしさんによる隠れた傑作。一枚の紙の上にどうやったらよりたくさんの10円玉を乗せられるかという実験に始まり、弱い素材でも形を変えるだけで驚くほどの強度が得られることを示します。ユーモアたっぷりのイラストで力学の初歩を学べる、薄くても奥深い一冊。

史上最も優れた数学者の一人とされる、レオナルド・フィボナッチの半生を描いた伝記絵本。自然界のあらゆる場所に隠されているフィボナッチ数が明かされるページでは、鳥肌が立つほどの感動が味わえます。「のうなし」と呼ばれても、自分の関心ごとを追究し続けたフィボナッチの生き方も胸に響きます。

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地震はなぜ起きるのか？そのメカニズムが、地球の誕生などあらゆるトピックと絡めて解説されています。イラストや図表、漫画なども使われていて非常に読みやすく、地震の入門書としてうってつけ。著者である絵本作家の松岡達英氏は、2004年に新潟県中越地震で被災。そのときの体験をもとに本書を著しました。

ネズミの寿命は数年、ゾウの寿命は70年ほど。でも、一生の間に打つ心拍数はどちらも15億回――。意外な事実から、地球上に生きる動物たちの生態が分かります。非常にクオリティーの高いノンフィクションを出し続ける、福音館書店「たくさんのふしぎ」シリーズの一冊。同名のベストセラー新書の絵本版です。

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13年、17年など、なぜか素数の年数だけ地中にいて大量発生する「素数ゼミ」。アメリカにいるそのセミの謎を解明した、日本人科学者による本。終盤に向けて謎が解明されていくさまは、まるでミステリー小説を読んでいるかのような感覚です。高学年以上の読書感想文などにもうってつけの、魅力的な科学書。