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一度溺れたらクセになる。三島由紀夫の戯曲エンターテイメント!
三島由紀夫は、実は「戯曲」の名手としても知られていました。彼の文体は一見難解で理屈っぽく感じられますが、慣れてくるとついつい声に出して読んでしまうほど、オペラのセリフのような心地いいリズムをもっています。まずは堅苦しく考えずに、文章の魔術師が紡ぐ世界にハマってみてください。
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年齢も育ちも違う5人の男女、彼らのやりとりする手紙で構成された物語です。それぞれのキャラクターが、ちょっと極端な人間の「型」としてデフォルメされているのがおもしろい。さらっと読めるライトな一冊ですが、「心をつかむ手紙」のヒントが満載です。メールやLINEの文章にも、少しこだわりたくなるかもしれません。
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表題作はまさに「戯曲」の天才が書いた小説と呼ぶのにふさわしい、短いけれど、重厚なオペラのような雰囲気をまとっています。「英霊」として祀られ忘れられていく戦死者が、神主(ここではイタコのような役割)の口を借りて恨みの歌を朗々と唱え・・・。戦後日本の現実に対する厳しい批判が込められた一冊です。
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