ブックキュレーター研究者 林昭次
子どものもの、にしておくのはもったいない!夏こそ楽しみたい、大人の恐竜本
子どもに大人気の恐竜。しかし、実は恐竜研究は最新テクノロジーも駆使した最先端科学の世界。さらに、日本は、近年、全身骨格などが続々と発掘されており、世界的にも注目の地。大人が楽しめる恐竜本を紹介、夏休みに恐竜旅に出かけてみてはいかがだろうか。
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「日本の恐竜を知るための決定版を作りたい」と挑んだ本。新種がたくさんみつかっている福井県勝山市、関東唯一の恐竜の里・群馬県神流町など、日本の恐竜の種類とゆかりの場所を徹底詳解。最新研究の成果や博物館情報も満載!世界に負けない日本の恐竜の面白さ、凄さが堪能できるだろう。
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恐竜と歩こう! 足跡化石の発掘と研究
石垣 忍(著) , 友永 たろ(絵) , 七宮 賢司(絵)
『楽しい日本の恐竜案内(別冊太陽 太陽の地図帖)』を共同監修した石垣忍教授の専門は、恐竜の足跡。三万個もの足跡を調べている石垣先生によれば、「恐竜の足跡は決定的証拠」!足跡化石から、恐竜の運動や暮らしが解明されるさまが、写真と図をふんだんに使いながらわかりやすく語られている。
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近年、日本各地で恐竜化石が続々と発見されている。なかでも、特に注目すべき話題といえば、北海道むかわ町で、尻尾から頭まで「全身」骨格が発見されたこと。その発掘の全貌を、発掘に携わる人々への入念な取材からひも解いている。「化石発掘」の模様がリアルに伝わる。
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鳥類学者無謀にも恐竜を語る
川上和人(著)
鳥は恐竜から進化した。ということは、鳥類学者が恐竜を語ってもいいのではないか、という観点で執筆。恐竜学者は主に化石から類推していくのだが、現代にも生きる鳥を通して恐竜をみる、という点が興味深く、生態に関する大胆な仮説も。コミカルでいて、解説もわかりやすい。
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せいめいのれきし 地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし 改訂版
バージニア・リー・バートン(文・絵) , いしい ももこ(訳) , まなべ まこと(監修)
絵本とあなどることなかれ!恐竜をはじめ、魚や昆虫、動物、植物などの生命の進化の歴史を、生き物の骨格や植物の葉の形といった細部にまでこだわって描かれた美しい絵でみせていく。あたかも劇をみているかのような臨場感がある、素晴らしい絵本。
ブックキュレーター
研究者 林昭次岡山理科大学生物地球学部生物地球学科講師。岡山理科大学には、恐竜・古生物学を科学として体系的に学べる国内初の「恐竜・古生物学」コースが設けられている。1981年、大阪府生まれ。北海道大学大学院理学院自然史科学専攻博士課程修了。博士(理学)。ドイツ・ボン大学古生物学部にて研究員、大阪市立自然史博物館地史研究室の学芸員を経て、2017年より現職。恐竜類をはじめとした大型脊椎動物の生態・生理の進化を研究。著書に『楽しい日本の恐竜案内(別冊太陽 太陽の地図帖)』(岡山理科大学・石垣忍教授と共同監修)。
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