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暑い日こそ冷房の効いた室内で読書!夏になると無性に読みたくなる海外文学
夏はジメジメしていて、外に出れば灼熱の太陽。そんなとき、冷房の効いた部屋で読書をするというのは読書家の大きな楽しみの一つです。また、普段読書をしないという人も学校の課題であったり、夏の本屋に並ぶ文庫フェアなど、本と触れる機会の多い季節といえます。ここでは、そんな夏に読むのにピッタリな海外文学を紹介します。
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観光
ラッタウット・ラープチャルーンサップ(著) , 古屋 美登里(訳)
タイ系アメリカ人作家による短編集です。本書に収められた7編はすべて鮮烈な光で満ちていて、タイの貧しさの中で生活する人々の尊厳や温かさが生き生きと描かれています。表題作「観光」は視力を失いかけている母親と息子の心の交流を描き、彼らを取り巻く美しい夏の海が印象的です。
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「夏への扉」を探す主人公と飼い猫ピート。そんなとき、「冷凍睡眠保険」のネオンサインに引き寄せられて・・・。SF入門にも最適なタイムトラベルSFです。最後に待っている大どんでん返しも、1956年に書かれたとは思えません。爽やかな読後感が夏に似合います。
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十五少年漂流記 改版
ジュール・ヴェルヌ(著) , 波多野 完治(訳)
15人の少年たちを乗せた船がとある島の岸辺に座礁。彼らは知恵を絞り、協力して冒険に満ちた生活を始めます。夏休みの課題図書としてよく挙げられるため、この本から夏休みをイメージする方も多いのではないでしょうか。子どもから大人まで楽しめる不朽の名作です。
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悲しみよこんにちは
サガン(著) , 河野 万里子(訳)
フランス文学界の寵児サガンが当時18歳で生んだ本書は、少女小説の聖典と言われています。南仏の海辺の別荘で繰り広げられる群像劇となっており、美しい文体で綴られる人間の脆さや繊細さはとても18歳の少女が書いたとは思えません。本書のフランス文学特有の雰囲気は夏によく合います。
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スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編 改版
スティーヴン・キング(著) , 山田 順子(訳)
有名な映画とその主題歌で知られている本書。まだ大人になりきれない仲良し4人が死体探しの旅に出る青春小説です。表紙になっている暑い日差しを反射する線路を並んで歩くシーンが特に印象的で、読者にノスタルジックな感情を起こさせます。映画を観たことがある方も、原作ならではの心理描写を味わえます。
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