ブックキュレーターhonto編集員
人はどうして本を読むのか?「読書」について考えさせてくれる本
映画や音楽など世の中にはたくさんの娯楽があるなかで、読書が好きな人も少なくありません。そのような人々はどうして本を読むのでしょうか?はっきりとした理由を挙げる人もいますが、習慣となっていて「本を読む意味」を考えたことがない人も多いでしょう。本ではないといけない理由を、改めて考えさせてくれる本を紹介します。
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舞台は1944年、アウシュビッツ強制収容所に密かに作られた学校です。その中の図書館で8冊の本を守る図書係となったのは、14歳の少女ディタでした。いつ死ぬのかわからない極限状態において、人々が本を求めた理由とは?本からしか得られない作者との対話や世界とのつながり、未来への希望をディタの目線を通して感じることができます。
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「メディア良化法」が成立した並行世界の日本で、検閲から本を守る図書隊に入隊した笠原郁。彼女は、検閲で自分から取り上げられそうになった本を守ってくれた人に憧れて入隊しました。本を読むという当たり前の自由がない世界で、読書とは誰かが残した考えや思想に触れることだと気づかされます。
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読書が好きな大学生の麗乃は地震で倒れた本棚の下敷きになり、目覚めた時には異世界で虚弱な女の子・マインになっていました。そこは本も紙もない世界で、本を読みたいマインは周囲を巻き込んで紙から作りから始めます。本作りを通して知り合った人々との関係から、本に関わることは人生を変えることでもあると気づかされるでしょう。
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唯一の家族である祖父を亡くした林太郎は、祖父が残した古書店で人間の言葉を話す猫のトラに出会います。彼は、本を助けるために力を貸してほしいと言うトラに不思議な迷宮へと誘われます。そこで出会ったのは歪なかたちで本を愛する人々でした。林太郎が本を読む理由を見つけたように、自分にとっての読書の意味を考えさせられます。
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サエズリ図書館のワルツさん 1
紅玉 いづき(著) , sime(画)
第三次世界大戦後の日本では、紙の本は希少となり電子書籍が主流となっていました。そんな世界で私立図書館を経営する司書のワルツさん。彼女が貸出しているのは、父から受け継いだ大切な蔵書でした。図書館を訪れる人々とワルツさんとの交流から本を通して人との絆を深めることができる、とわかるでしょう。
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