どんな姿？何をするの？妖怪について知りたくなった時に気軽に読める本

90体の妖怪を、妖怪図と解説で紹介している本です。天狗や鬼などポピュラーな妖怪から、全身骸骨の異形の妖怪や、古道具が変化すると言われる付喪神。本書に掲載されている妖怪は、実に多種多様です。歴史や妖怪が生まれた背景を交えながら、わかりやすく妖怪たちについて教えてくれます。

日本各地から集められた106編もの昔話を収録しています。「藁しべ長者」などの広く知られた話から、心を読む妖怪に出会う「山父のさとり」という一風変わった話まで、さまざまな昔話が収録されています。おなじみの狐や山姥といった妖怪が、昔話の中で生き生きと語られ、懐かしさとおもしろさを感じることができる一冊です。

石燕は、江戸時代中期の浮世絵師。妖怪画を好んで描き、現代の妖怪画にも大きな影響を与えている絵師です。本書では、そんな石燕の妖怪画を集めています。妖怪といえば未知で怖ろしい存在というイメージがありますが、石燕が描く妖怪は鬼でさえ愛嬌がありユーモラス。くすっと笑えて、妖怪が好きになれるでしょう。

北は北海道から南は沖縄まで、全国津々浦々の妖怪たちを掲載した妖怪の事典です。都道府県ごとに整理・分類された妖怪たちの、出現場所や特徴が紹介されています。その総数は、なんと700体以上。自分の住んでいる都道府県にどんな妖怪がいるんだろう？という疑問と好奇心に応えてくれます。

妖怪博士とも称される著者による、妖怪文化への案内書です。妖怪とはいったい何者なのか？妖怪は日本人の歴史や精神にどういう影響を受けてきたのか？数々の研究者たちが長年取り組んできた研究の成果を、俯瞰的にわかりやすく知ることができます。読み終えたら、妖怪についてもっと知りたくなっているはずです。