ブックキュレーター出版甲子園
読んでみたい本が見つかる小説ガイド
小説を読む人なら誰しも「何を読んでいいかわからない」という思いを抱いたことがあると思います。いざ本を読もうと思ってもどの本を手に取ればいいかわからない。そんな人にうってつけな、新たな文学体験のための案内書を集めました。これまで読んだことのないジャンルや作家の作品に挑戦したい方にもおすすめです。【選者：高見俊輔（たかみしゅんすけ）：編集局】
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偏愛蔵書室
諏訪 哲史（著）
芥川賞作家諏訪哲史が記したこの極めて異質な案内書には、いわゆる「ベストセラー」作品は掲載されていません。「商品」としてではなく、「言語芸術」として言語そのものの変異と屈折の美しさを、そしてマイナー文学の復権を謳い上げた本書は、言葉も価値観も自分からかけ離れた文学体験の入り口として随一の良書です。
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新編・日本幻想文学集成 １ 安部公房
安部 公房（著） , 安藤 礼二（編） , 倉橋 由美子（著） , 山尾 悠子（編） , 中井 英夫（著） , 高原 英理（編） , 日影 丈吉（著） , 諏訪 哲史（編）
幻想文学の入り口としておすすめの文学全集が『新編・日本幻想文学集成』です。文庫本に未収録の隠れた名作を中心に集めたこの全集には、日本に生まれた妖しくも美しい作品の数々が収められています。好きな作家の作品だけ読むこともできるうえ、シリーズを通して読めば日本の主要な作家の作品を概観することが可能です。
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世界文学のガイドブックならば、読みやすさと豊富な掲載量を兼ね備えたこの一冊。芥川賞作家で、数多くの文学事業を手がける池澤夏樹による世界文学入門書です。実際に作品を読んでみたいという方は、現代の文学全集としては異例の40万部の大ヒットを記録した『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』がおすすめです。
ブックキュレーター
出版甲子園2005年設立。早稲田大学公認学生団体。学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション。応募資格は、『学生』であること。参加企画は、厳正な審査と、決勝大会におけるプレゼンバトルで競い合い、編集者の目に止まった企画は出版されます。http://spk.picaso.jp/
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