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親子で心地よく笑えます!古典の雅な世界と落語の痛快な気分を味わえる絵本
古典芸能って難しそう・・・ということで、これまで避けてきた方も多いことでしょう。ここでは構えずに読めて解りやすく、おもしろい絵本を紹介します。騙しているつもりが相手の方が一枚上手で騙されている、という落語もあれば、人情味あふれる大岡越前の名さばきもあったりして、前知識なしでも心地よく笑えるはずです。
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ねこのさら 柳家小三治・落語「猫の皿」より
野村 たかあき(文 絵) , 柳家 小三治(監修)
木版画で描かれた味わい深い落語絵本です。掘り出し物を探して田舎を歩き回っていた道具屋は、道中で茶店に入り猫がご飯を食べている様子を見て驚きます。滅多に見られないような梅鉢の茶碗を猫の皿にしていたからです。それをどうにか騙し取れないかと画策しますが、飼い主の爺さんの方が一枚上手で、逆に一杯食わされます。
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もののけの家
ほりかわ りまこ(作)
「今は昔・・・」で始まる有名な今昔物語を独特のタッチで描いた絵本です。敬遠してしまいがちな古典がわかりやすい現代の言葉で書かれていて、すんなりと話が入ってきます。古い屋敷にはもののけが棲みついているという噂がありましたが、家を買いたいという宰相が現れ・・・。知恵で怪奇を解決するおもしろさをご堪能ください。
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とのさまと海 新作落語「殿様と海」より
三遊亭 白鳥(作) , 小原 秀一(絵) , ばば けんいち(編)
「ザ・日本」というような色味と絵柄で描かれていて、眺めているだけでも楽しい新作落語の絵本です。タイトルの文字だけでも特殊な表現で、どんな話が始まるのか期待してしまうでしょう。釣り竿が骨でできていたり喋ったり、絵と切り絵がうまく混在されていて、インパクトも充分です。
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まんじゅうこわい
川端 誠(作)
力が抜けるような、独特なタッチで描かれた落語の絵本です。町内の若い者がそれぞれに自分の嫌いなものを言い合います。そこで松だけが食べ物を怖いと言いました。皆は松を驚かせようとまんじゅうを買い集めます。まんじゅうがこわいとは?と頭をひねってしまいますが、オチを読んで意味がわかると笑わずにはいられません。
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