ブックキュレーター翻訳者 吉井智津
父/母から20歳になる息子/娘へ 大切なあなたと考えたいこの世界のこと
遠い国の出来事も、みんなひと続きのこの世界で起きていること。新しいことを知るのに年齢制限はないけれど、これからの世界をつくっていく若い人たちにこそ、いま手にとってほしい5冊を選びました。
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ISISに村ごと襲われ、囚われていた3か月とそれからの日々。21歳だった著者の経験は、あまりに酷く、つらく、現実と思うのも難しいくらいですが、でも実際に起きたことなのです。声を上げた彼女の勇気は、いま少しずつ世界を変えています。著者を救った知性と機転、家族を思う気持ちにも強い力を感じます。
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となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代
内藤 正典(著)
とかく間違ったイメージが独り歩きしがちなイスラム教徒について、とてもやさしく解説する入門書。これ以上、イスラム教徒と非イスラム教徒との対立や衝突を避けるために何が必要なのかを考え続けてきた著者が強調するのは、まずは人を知ること。そこから始めることの大切さがわかる一冊です。
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マッドジャーマンズ ドイツ移民物語
ビルギット・ヴァイエ(著) , 山口 侑紀(訳)
70年代末から80年代に、東ドイツに渡ったモザンビーク人労働者たちの証言をもとにしたグラフィックノベル。国家とは、故郷とは、そして帰国した人々にとってのアイデンティティとは?少し昔の話だけれど、この先外国人を受け入れ、また受け入れてもらう機会が増えていくであろう日本人にとっても、いま考えておきたいことが詰まっています。
ブックキュレーター
翻訳者 吉井智津書店と映画館と猫を愛する書籍翻訳者。多様な価値観を求めて、海外フィクション、ノンフィクションを読み 、訳す。2018年度のノーベル平和賞受賞が決まったナディア・ムラド氏が自らの体験を語った『THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』を翻訳(東洋館出版社より2018年11月発売)。訳書はほかに、アラベラ・カーター・ジョンソン『小さなモネ― アイリス・グレース―自閉症の少女と子猫の奇跡』(辰巳出版)、サイモン・ピアソン『大脱走 英雄〈ビッグX〉の生涯』(小学館文庫)、など。
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