ブックキュレーターhonto編集員
誰もが童心に帰れるはず。心を持った人形たち目線で語られる物語
子どもの頃、誰しも一度はぬいぐるみや人形で遊んだことがあると思います。人形はもちろん何も言いません。だけど、彼らと遊んだ子どもたちはみんな人形が何かを思い、言っているように感じていたはずです。ここで紹介するのは、そんな人形たちの心を描き出した物語。子どもの頃に戻った気持ちで、ぜひこれらの物語を読んでみてください。
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人形の家 新版
ルーマー・ゴッデン(作) , 瀬田 貞二(訳)
小さなオランダ人形のトチーは、やはり人形である家族と一緒に美しい人形の家に住んでいました。ですが、そこへ高価で美しい、でも性格の曲がった人形マーチペーンがやって来て一家に亀裂が走ります。人形の思いと、それをくみ取ろうとする子どもたちの心の交流に、誰しもハッとさせられる深さを持ったお話です。
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クリスマスイヴの日に、マリーはドロッセルマイヤーおじさんからクルミわり人形をもらって大切にしますが、それをよく思わない兄のフリッツが人形を壊してしまいます。その夜、悲しむマリーのもとにクルミわり人形が訪れ夢の国へと導きます。奇才ホフマンが友達の子どもたちに向けて語った幻想的なお話です。
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ビロードのうさぎ
マージェリィ・W.ビアンコ(原作) , 酒井 駒子(絵・抄訳)
ビロードのうさぎはぼうやの大切なぬいぐるみ。周りからぼろぼろだとバカにされながらも、ぼうやから本物のうさぎだと思っていてもらえるだけでうさぎは幸せでした。とうとうぼうやと別れなければいけなくなったとき、奇跡が起きます。本物とは何だろう?と問いかけてくる心温まる絵本です。
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七つの人形の恋物語 改版
ポール・ギャリコ(著) , 矢川 澄子(訳)
少女ムーシュは人形遣いのキャプテン・コック率いる人形一座と出会い、彼らに同行することになります。コックが1人で操っているにも関わらずまるで生きているかのような人形たちと話すなかで、ムーシュの心は慰められていきます。名手ギャリコによる人形たちの描写は、見事と言うほかありません。
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