ブックキュレーター青山学院大学法学部教授 木山泰嗣
消費税10%・軽減税率の導入を控えた今―税金の基本を学ぶ
2019年10月から消費税の税率が10%になり、軽減税率(8%)も導入されます。わたしたちが毎年納めているのに、源泉徴収と年末調整により、身近に考える機会が少ないのが税金でしょう。国の財政を担い、社会保障の財源にもなる税金について、改めて学ぶべきときといえます。
※本ブックツリーの内容は、執筆時点(2018年12月26日)の情報に基づいております。
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これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール 複雑な税金が、これ一冊でわかる! 改訂新版4版
梅田 泰宏(著)
公認会計士による税金の本です。基本的なしくみ(第1章)、所得税・住民税など(第2章)、法人税・法人住民税・法人事業税など(第3章)、相続税・贈与税など(第4章)、消費税、そのほかの税金(第5章)と幅広く、初学者でも理解できます。図表が特色で、わかりやすいです。
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教養としての「税法」入門
木山泰嗣(著)
かつて弁護士として税務訴訟を担当してきた大学教員が書いた「税法」の入門書です(私の本です)。税金は全て「法律」で規定されています(租税法律主義)。そのため税金を知るには、税法の基本や考え方を学ぶことも重要です。注釈の量が多いですが、本文は読みやすい一般書です。
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法律で規定されているといっても、経済学の分野として発展してきた側面をも持つのが税金です。世界史的な視点で、経済思想家のさまざまな考え方に触れることで、世界の税金の経済学的・思想的な側面を学ぶことができます。読み応えのある文章で、その哲学を知ることができます。
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元厚労官僚による社会保障の入門書です。税金は国の財源で、使われ方にも密接な関係があります。「産業としての社会保障」(第5章)、「国家財政の危機」(第6章)、「新たな発展モデル」(第8章)など、社会保障の基本、問題、今後のあり方を、幅広く知ることができる一冊です。
ブックキュレーター
青山学院大学法学部教授 木山泰嗣青山学院大学法学部教授(税法)。同大学院法学研究科ビジネス法務専攻主任(税法務プログラム主任)。弁護士(鳥飼総合法律事務所客員)。『税務訴訟の法律実務』で第34回日税研究賞(奨励賞)を受賞。『小説で読む民事訴訟法』(法学書院)、『反論する技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『教養としての「所得税法」入門』(日本実業出版社)など単著の合計は50冊を超える。2003年から弁護士として多くの税務訴訟に携わった後、2015年から大学教員(税法研究者)に転身。
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