ブックキュレーター本のフェス実行委員 中野雄一
あなたのまだ見ぬアメリカへ
一番近い存在なのに、知れば知るほど不思議な国アメリカ。最近特にこの国のことが気になってしょうがありません。普通のアメリカ人ってどんな人たちなの？アメリカ料理って本当は奥深いの？アメリカが誇るエンタメ業界のことなど、僕らが知らなかったアメリカのあれこれを紹介します。
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一見気楽なキャンピング愛好者。実はリーマンショックや失業で家を失った車上生活者で、その数は年々増えつつある。著者のジェシカは自ら車上生活を体験し、彼ら、彼女らの実相に迫る。中流家庭層が安定した老後を過ごすことさえ困難になってしまった国、アメリカ。日本もネットカフェ難民など決して他人事ではないのかも。
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ラストベルトと呼ばれているアメリカ中西部の地域での白人貧困層がなぜこぞってトランプを指示したのか。私たちが会ったこともないような、マジョリティのアメリカ人の姿がここにはあります。著者はこのエリア出身で、自らの生い立ちも交えた語り口はとてもリアリティがあり、登場人物達の生声が聞こえてくるようです。
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アメリカは食べる。 アメリカ食文化の謎をめぐる旅
東 理夫（著）
730頁と辞書みたいに分厚いのですが、苦にならないほどサクサク読めるのは東理夫さんの心地よい文章のおかげ。この方、カントリーミュージック演奏家でミステリーやアメリカ文化・食のエッセイ、翻訳も手がけるなど多芸で、ほんとこんな大人に憧れます。まるでアメリカ全土を一緒にドライブしているような気分になる本。
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ハンバーガーの歴史 世界中でなぜここまで愛されたのか？
アンドルー・Ｆ．スミス（著） , 小巻 靖子（訳）
マクドナルドしか知らなかった学生時代、初めてアメリカ旅行をした時にハンバーガーの大きさにたまげたことを思い出しました。私の知る限り、最も詳しくハンバーガーの歴史について書かれた本。映画でも話題となったマクドナルド誕生の秘話などは勿論、日本のモスにまで言及するなどハンバーガー愛がギッシリ詰まってます。
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ハリウッドメジャーを買収したソニーですが、アメリカ映画界のどんぶり勘定と贅沢三昧によって会社はどんどんどん喰い物にされ、瀕死な状態に。しかしよくこんな状態でソニーは諦めなかったなと、その我慢強さには恐れ入ります。アメリカの映画界をはじめとしたコンテンツ産業を知るうえでもためになる内容です。
ブックキュレーター
本のフェス実行委員 中野雄一本のフェス2019スタッフです。普段は映画やアニメの製作・出資や、作家のマネジメント業務、出版物のプロモーションなど、エンタメコンテンツの仕事をしています。面白い本や映画との出会い、こころを揺さぶる音楽。それについて飲みながら語り合える友さえいれば人生いつでもHappy。https://honnofes.com/
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