ブックキュレーター中央経済社販売促進部部長 瀧田修一
自分の”顔”に責任が持てるかな?
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」とは偉大なるリンカーンの言葉。40年もの人生を歩んで来れば、その人の品性や知性が顔に表れると。私自身の顔には自信が無いけれど、親としてわが子に見せる顔だけは自信を持っていたいと思っています。あまり言いたくないけど親の責任で語っておくべき社会の影、こんな切り口で選書してみました。
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最近目立つ“不適切動画”の投稿。結果がどうなるか予想できそうなものですが、それでも頻出するのは若者の価値観や倫理観が変わっているから。本書では若者のキレる倫理観、他人を軽視し自己を尊大に評価する価値観と個性重視教育などを丁寧に分析しています。“個性偏重”という世の中の流れを考えさせる一冊です。
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死刑の是非は長年議論されていますが、先ごろ某教団幹部の死刑が一斉に執行されたことで改めて問題提起されています。“近代国家が人命を暴力的に奪うのは非人間的”というのが世界的潮流。その一方で本書“死刑囚が書いた死刑の肯定論”は強烈な異彩を放っています。賛否はあろうかと思いますが刑罰を考えさせる一冊です。
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日本文化のグレーゾーン“被差別部落”について最も手に入りやすい書籍。先日も某オークションサイトで、明治時代の戸籍台帳が出品されたと大騒ぎになったばかりです。血統を重んじるが故に生じる日本文化の光と影。不毛な差別を風化させて消していくのが良いのか、それとも史実を伝えていくかを考えさせられる一冊です。
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労働法の「常識」は現場の「非常識」 程良い規制を求めて
小嶌 典明(著)
労働時間や超過勤務に関して、あるいは過労に起因する死など様々な統計数値が発表されています。私は大学時代に、”集まった数字とは人の数でもある”と教えられました。著者の「難しい法律論は必要ではなく、健全な常識で判断すればよい」という主張は、”法”という無機質なものに”血の通った願い”を感じた一冊でした。
ブックキュレーター
中央経済社販売促進部部長 瀧田修一1972年生まれ。社会科学系の法律・経済・経営・会計・税務などを専門とする中央経済社に入社。現在、販売促進部部長として全国の書店さんとお付き合いさせていただいております。編集部門や電子事業、製作進行など出版社を構成する各部門を経験して来ました。読者さま・書店員さんの素朴な疑問にお答えしつつ、”必要とする人に必要な一冊を”の気持ちで品揃えを提案しています。
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