ブックキュレーターhonto編集員
予測できない深みに酔う!壮大さと意外性で惹きつけられるBL
壮大なストーリーほどキャラクターの行動がテンプレすぎて、話の先が読めてしまうこともしばしば。カップリングの事前提示が当たり前のBL分野では、その傾向はさらに強くなってしまいます。だけど不安要素が多ければ多いほど、それをいい意味で裏切られたときの感動もひとしお。ここでは、そんな壮大かつ意外性の詰まったBLを集めました。
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5人の王が治める国。妹の身代わりとなって青の王に召しあげられたセージは、男だとバレた上で「青の女」としてその身を捧げることになります。青の王は冷酷で、つらい宮殿での日々を堪え忍ぶセージですが・・・。ジェットコースターのように急展開続きの不憫すぎるラブストーリーに、息つく間もなく翻弄されてしまうBL小説です。
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帝政ロシア末期。影の実力者である大尉・ユーリは、美貌ゆえの悪い噂も意に介さず、いつでも己の道を貫いて生きてきました。だけど、死に別れたはずの双子の兄・ミハイルと運命的な再会を果たしたことで、その足場は揺らいでゆき・・・!?両極端な環境で育った双子の幸せを祈らずにはいられない、大河ロマンBLです。
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旅人・シンがやってきたのは、外交を遮断した「地図にない国」でした。そこで出会った少年王・ムスティアと、美しい従者・ノネ。シンの目の前でも関係なくキスを交わす2人ですが、それには深刻な国の事情があって・・・。カップリングを惑わせる筆力と、主人公の位置づけにこそ最も意外性が発揮された、異色の感動作です。
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現代日本が舞台となったBL小説です。天涯孤独な水斗は、心臓外科の権威・長山から援助を受け医師になりました。その見返りに身体を要求され続けることに疲弊し、心の底で逃げ場を求める日々。そんなとき赴任して来た天才外科医・樋口に、水斗はしだいに惹かれていくけれど・・・!?深い絶望からの、長く苦しい再生を描いた衝撃作です。
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