ブックキュレーター花まる学習会 平沼純
言葉で遊ぶ
「言葉自身も遊びたがっている」とは、詩人まど・みちおさんの言葉。言葉とはただ思いや考え、意味を伝達するための手段ではなく、それ自体で遊び、心躍る時間を過ごすこともできます。リズム感のある言葉や、意外な言葉の組み合わせから非日常の世界が立ち現れる面白さを、是非感じてみてください!
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ウラパン・オコサ かずあそび
谷川 晃一(作)
作者が作った2つの造語で、あらゆる数を数えていくユニークな絵本。1は「ウラパン」、2は「オコサ」。3は「オコサ・ウラパン」、4は「オコサ・オコサ」。では5は?6は・・・?実は数学の2進法の概念にも結び付くような、とても深い内容の一冊。楽しみながら数の感覚を養うのにうってつけです。
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かえるがみえる
まつおか きょうこ(さく) , 馬場 のぼる(え)
「かえるがみえる」、「かえるがほえる」など、「える」で終わる動詞だけを使ったナンセンス絵本。「『~える』だけでこんなに面白いストーリーができるなんて!」と、どの子も驚きの声をあげます。リズム感のよい言葉とともに、『11ぴきのねこ』シリーズで有名な著者によるコミカルなイラストも魅力の、楽しい一冊です。
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しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩
はせ みつこ(編) , 飯野 和好(絵)
まど・みちおや谷川俊太郎、工藤直子、川崎洋など35人の詩人による、声に出して楽しめる57編の詩を収録したアンソロジー。読み聞かせ会などの冒頭で紹介したり、皆で一斉に読んだりすると効果的。とにかく、実際に声に出して味わってみてください!続編の『みえる詩あそぶ詩きこえる詩』などもおすすめ。
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おいしいおと
三宮 麻由子(ぶん) , ふくしま あきえ(え)
レタス、春巻き、みそ汁のワカメ、ほかほかのご飯─。食卓に並ぶ様々な食べ物を食べた時の音を、印象的な擬音語で表現した絵本。著者は実は幼くして視力を失った方。身近な食べものを「もぐもぐ」以外の多彩な擬音語で表現する意外性に、大人でも引きつけられます。読んだ後、食卓での会話が盛り上がります。
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これはのみのぴこ
谷川 俊太郎(作) , 和田 誠(絵)
「これはのみのぴこ」、「これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもん」・・・と、ページをめくるごとに言葉が重なっていく、遊び心たっぷりの言葉遊びの絵本。和田誠氏によるシンプルなイラストも魅力。皆で声に出して読んでみたり、どれぐらい覚えられるか競争したり―。読み聞かせ会などでも盛り上がります。
ブックキュレーター
花まる学習会 平沼純1982年生まれ。慶応義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。花まるグループの受験部門であるスクールFCで、国語や公立中高一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。各種メディアで紹介された『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。読書をテーマにした講演会や連続講座も精力的に行い、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。2016年よりほぼ毎月開催している連続講座「旅する読書」は、全国から参加者が集まる人気イベント。
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