ブックキュレーターグラフィックデザイナー、アートディレクター 大原大次郎
『衣・食・住・本』
そもそもに立ち返る、手でなぞる、水たまりの中を泳ぐ、宇宙食を食べる・・・。読んだり、聴いたり、闘ったり、助け合ったり、エロいことしたり、涙ぐんだり、こわしたり、つくったり。生々しく、そしてつづく生活をつむぐ本たち。
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この本の帯にはサンドイッチのドローイングが描かれていて、その横には“Sandwich as a layerd structure”と添えられている。そういえば本ってサンドイッチみたいだ。Postalcoのものづくりにはそんな楽しさを味わう余白が広がっている。マイクさんは最初の一歩で魚のお面をかぶり、最初の着水で水たまりの中を泳いでいる。
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『音楽仕事を続けて生きる』ことは、音楽を楽しむ空間や時間の「間」をつむぐ活動でもある。その間合いや間取りのようなもの自体が、それぞれの独自性に繋がるのだと気づく。『自由な乗り物みたいな存在』である音楽。『衣・食・住・音』を掲げるレーベルの活動を語るカクバリさんの言葉もまた、音楽のように響く。
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『先人の作品を受け取って、それを自分なりに、そして今日的に少しでも前進させて、また次の世代にパスしなければならない』とホンマさんは記す。ものごとのそもそもに立ち返り、構造や過程を手でなぞりながら、さらに更新していくという真剣勝負。その換骨奪胎の姿勢は、写真や映像に限らず、多様な領域更新の可能性に満ちている。
ブックキュレーター
グラフィックデザイナー、アートディレクター 大原大次郎1978年神奈川県生まれ。グラフィックデザイン、展覧会、ワークショップなどを通して、言葉や文字の知覚を探るプロジェクトを多数展開する。近年のプロジェクトには、重力を主題としたモビールのタイポグラフィ〈もじゅうりょく〉、ホンマタカシによる山岳写真と登山図を再構築した連作〈稜線〉、音楽家・蓮沼執太、ラッパー・イルリメと共に構成する音声記述パフォーマンス〈TypogRAPy〉などがある。JAGDA新人賞、東京TDC賞を受賞。 oharadaijiro.com
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