ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
なぜ今90年代サブカルチャーを振り返るんだ?そんな昔のサブカルについての検証本5冊!
90年代の悪趣味系サブカルチャーについて、今頃検証本が何冊か出版されてる。若い人向けなのか?当時をリアルタイムで見ている50代前後の人向け?ま、当時はオレも人肉系ホラー映画とかやってたから検証本の中に出て来る人たちとはだいたい知り合いということもあり、懐かしいので読んでみた。
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ヘイト・悪趣味・サブカルチャー 根本敬論
香山 リカ(著)
精神科医の香山リカさんによる著作。オレも根本敬さんの「因果鉄道の旅」「人生解毒波止場」はかなり面白く読んだ記憶がある。逆に根本さんの漫画は絵が独特で読みにくく、まったく読んでないのだが、この著作に当時の根本さんの漫画も収録してあり、初めて読んでみたがなかなか味わい深い内容なんだな、と思った。悪趣味サブカルの時代の流れを著者が詳しく分析してて、なかなか興味深い。
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こちらも90年代に一部で流行った悪趣味系サブカルについて。「危ない1号」に関わった人たちについて詳しく説明。興味深いのはサブカルから消えた人。宅八郎、金井覚とか今どうしてるんだろ?あと小山田圭吾のイジメ問題だね。この人、自分が学生時代にやった障害者に対する鬼畜なイジメを笑いながら自慢するという今だった炎上どころではないことをしてた。ホント酷いイジメなので興味ある人は「小山田圭吾イジメ」で検索してみて。
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こちらは悪趣味系ではない、オタク系のサブカルについて。みうらじゅんはサブカルか?とか中森昭夫のアイドル好き話、ターザン山本、町山智浩、水道橋博士、唐沢俊一とかいわゆるサブカルおじさんについても詳しく説明。いやーマジ面白い!
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死体に目が眩んで 世界残酷紀行
釣崎 清隆(著)
死体カメラマンの釣崎氏の初の写真集。一応、オレも釣崎氏とは顔見知りなんだが、彼の死体写真は実は見たことない。だって交通事故とか殺人事件で死んだ死体だというからさ・・・。ぐちゃっとしてるわけでしょ?グロいもの好きなオレでも、リアルな死体はちょっと無理かな。
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東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版
宮沢 章夫(著)
こちらは80年代のサブカルについて、80年代生まれの東大生に向けて講義した時の話をまとめた本。オタク文化のサブカルではなく、クラブカルチャー系のサブカルみたい。昔はこんなにかっこよかったんだよ。という感じか。でも著者が見た目かっこよくないので、あまりリアリティないのは残念!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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