ブックキュレーター個別指導塾ココロ・ミル塾長 山田佳央
日本大学中学校の入試問題から見る子どもたちへのメッセージ
今回は神奈川県日吉の日本大学中学校をご紹介します。日本大学の付属校でありながら、近年は早慶上理などへの進学者もじわじわと増やしている本校は、ベルリッツと組んだ英語教育や全員にタブレットを貸与するICT教育など、独自の教育に力を入れています。ところが、国語の入試問題にはデジタル教科書に疑問を唱える文章が出題されたことも!
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筆者がデジタル教科書の決定的な弱点とするのは「一覧性」。たしかにスマホなどで調べ物をしていて、付随して別のことを調べたくなったとき、「見比べる」ということができないのは不便です。入学すればデジタル教科書を使うからこそ、弱点も知っておかなければならないということかもしれません。H29年度出題。
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生物学の観点で「働かないアリ」を解説した一冊。「働かないアリ」も興味深いですが、入試に抜粋されたのは、筆者が自分の頭で考えない学生に対して怒った箇所でした。教科書に載っていることを信じるだけの受身の学習ではなく、教科書に書いてある知識を使って自分の頭で考えることが求められています。H28年度出題。
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「まったく異なる者どうしの愛」についてのお話です。学校には似た性格の人もいれば、違っている人もいて、それは大人の社会でも同じかもしれません。似ている人を認めて愛することは簡単ですが、違っている者の場合は本当に難しい。その難しさを乗り越えようとするカモメと猫の心温まるストーリーです。H28年度出題。
ブックキュレーター
個別指導塾ココロ・ミル塾長 山田佳央早稲田大学政治経済学部卒業。日本たばこ産業(JT)を経て、中学受験専門の個別指導塾ココロ・ミル(http://kobetsushido-shibuya.com/)を渋谷に開校。中学受験の大手塾であるSAPIX、四谷大塚、日能研等で成績が数年伸びないお子様の成績を改善し早慶附属中などの有名私立中学に合格者を多数輩出している。そのことが口コミで広がり募集から数週間でキャンセル待ちとなる。自身国語が苦手だった経験を活かし、子供の目線に立った教材選定や思考法にまで落とし込んだ既存の枠組みを超えた指導で国語の偏差値を20以上伸ばしたケースも数多く、関西や山陰などの遠方からもお客様を抱える。講師としても2,500名以上を指導する現場主義者。著書『小学国語900のことば』(双葉社)。
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