ブックキュレーターJTBパブリッシング 経営企画本部 広報担当 江本典隆
陸・海・空・宇宙!?とっておきの“机上旅行”ができる本
旅の醍醐味は日常から離れたつかの間の“非日常”体験ですが、読書も同じ。むしろ著者がつむぐ壮大な物語を追体験するという意味で、読書は別世界を訪れる、スケールの大きな旅とも言えます。本の中なら場所も時代も自由自在、陸海空、宇宙にだって行くことができます。そんな“机上旅行”ができる本を選びました。
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夜間飛行 改版
サン=テグジュペリ(著) , 堀口 大學(訳)
1920年代、航空事業がまだ冒険を伴う黎明期に、多くの犠牲を払いながら航空郵便の夜間飛行を開拓していった人々の一夜の物語。吹きさらしのコクピットで嵐の暗闇に飛込む過酷さ、狂気を感じるほどにストイックに仕事を遂行する人々。自らもパイロットだったサン=テグジュペリにしか描けない迫真の描写に息を呑みます。
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オン・ザ・ロード
J.ケルアック(著) , 青山 南(訳)
アメリカの小説家・詩人ジャック・ケルアックの自伝的小説。1950年代のアメリカ大陸を舞台に、自動車で放浪旅を続ける奔放な主人公と友人たちを描いた物語は、当時のヒッピーはじめ若者たちの熱狂的な支持を得て60年代カウンターカルチャーにもつながりました。若者特有の熱い熱い衝動がほとばしる大好きな一冊です。
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最長片道切符の旅 改版
宮脇 俊三(著)
北海道の広尾から鹿児島県の枕崎まで、鉄道路線を「一度も重複しないで」乗り通す最長片道切符の旅の記録。鉄道紀行で知られた宮脇俊三がこの旅をしたのが国鉄末期の1978年(昭和53年)。今は廃線となり、乗ることができないローカル線の風景や、土地の人々など、昭和の風景が宮脇の美しい文体を通して目に浮かびます。
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宇宙飛行士たちの“その後”を追ったドキュメンタリー。アポロ計画で月面に立ち「神がすぐそこにいた」と帰還後に宗教家になった者、政界に進出した者、環境問題に取り組みだした者。彼らに共通するのは、宇宙空間での体験が精神的な価値観をガラッと変換させたということ。読後、夜空に浮かぶ月の見え方が少し変わります。
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「富裕層の乗り物」「舞踏会がありそう」など、イメージばかりが先行し、実はよく知らないクルーズ旅行を初心者にもわかりやすく解説するマンガエッセイ。著者はクルーズ宿泊歴100泊以上というスペシャリストで、家族づれでも楽しめるおすすめ滞在法をたっぷり解説。クルーズ旅行に出かけたくなること間違いなしです。
ブックキュレーター
JTBパブリッシング 経営企画本部 広報担当 江本典隆1978年静岡生まれ。2003年入社以来、時刻表、るるぶ情報版、書籍ガイドブック編集部、書店営業などを経て、2019年4月に着任したばかりの新米広報です。“旅”や“ライフスタイル”にまつわる情報を、本をはじめ多彩なチャネルでお届けしたいと思っています。好きな県は静岡県。好きな食べ物は麻婆豆腐です。
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