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三国志や曹操、中国の名言まで!陳舜臣による中国の歴史が楽しくなる本
神戸に生まれ、中国歴史小説を数多く手掛けた作家・陳舜臣(1924-2015)。三国志関連の物語をはじめ多様な作品をたくさん残した彼の本は、読み手に新たな気づきを与えてくれます。ここでは、三国志好きの方であれば興味深く読める本を紹介します。
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曹操 魏の曹一族 上巻
陳 舜臣(著)
2009年12月、河南省で墓と遺体が発見されたことで話題になった曹操。三国志関連の作品では劉備や孔明の敵役として描かれることが多いですが、本書では曹操が主人公となっています。後漢王朝組織やその後の群雄割拠の状況のなか、めきめき頭角を現してゆく曹操の青壮年時代が丹念に描かれた長編です。
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中国傑物伝
陳 舜臣(著)
曹操のほか、始皇帝を見いだした呂不韋、チンギス・ハーンの軍師である耶律楚材など、中国史上の傑物16人の物語です。その人選に著者のらしさが出ていて、味のあるあとがきもオススメ。権力闘争や粛清などの政治的な内容が多めなので、世渡りの参考になるかもしれません。
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弥縫録 中国名言集
陳 舜臣(著)
タイトル『弥縫録』は「びほうろく」と読みます。弥縫から始まり、白髪三千丈、夜郎自大、完璧、馬鹿、墨守、壟断など、104にのぼる中国の名言・名句が紹介されています。その由来になった中国の故事の解説に加え、スパイスの効いた著者のコメントに含蓄があり、ビジネスや人生でもきっと役立つことでしょう。
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中国任俠伝
陳 舜臣(著)
ここでの「任侠」とは単なるやくざ者ではなく、義侠心にあふれた人物、というような意味が込められています。普段は食客として無為に過ごしている男たちが、ひとたび危機が訪れると主のために命を懸ける。始皇帝暗殺を試みた荊軻など三国志前夜の時代の個性あふれる任侠たちの生き様が活写されていて、物語としても大いに楽しめます。
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