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「音楽」とは何かを問いたくなる?現代音楽をより愉しむための本
ヒットチャートに入ることもなく、興味がなければ一生耳にすることもないであろう「現代音楽」というジャンル。けれど興味を持ってしまったが最後、あまりにも深すぎる沼に、一生かけて愉しめるジャンルでもあります。そんな現代音楽を理解する助けになる本を紹介します。その定義や歴史から作曲手法まで、ディープな世界を覗いてみてください。
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サウンドアート 音楽の向こう側、耳と目の間
アラン・リクト(著) , 荏開津 広(訳) , 西原 尚(訳) , 木幡 和枝(監訳)
美術館とライブハウスを結ぶ「サウンドアート」という概念。その定義から、歴史、代表的な作品などを紹介した一冊です。また、さまざまなアーティストの貴重な写真やポスターなどが多数掲載されているのも見逃せないポイント。ヴィジュアル面からもサウンドアートを楽しむことができます。
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ミュージック 「現代音楽」をつくった作曲家たち
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト(著) , 篠儀 直子(訳) , 内山 史子(訳) , 西原 尚(訳)
現代音楽家にスポットを当てた本です。初期現代音楽を代表する巨匠カールハインツ・シュトックハウゼンから、現代を生きるカエターノ・ヴェローゾまで順を追って紹介しています。各ミュージシャンの個性や思想といった部分が垣間見え、その音楽を聴くのがますます楽しめるようになるはずです。
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前衛音楽入門
松村 正人(著)
ある種の「わけのわからなさ」がつきまとう現代音楽というジャンルですが、それでも何とか言葉で解釈したい、という方はこの本を手に取ってみてください。現代音楽の紹介もしていた雑誌「スタジオ・ボイス」の元編集長が、その難問に挑んでいます。現代音楽とはいったい何なのか、なぜアヴァンギャルドなのか?それを探るヒントが隠されています。
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エクスペリメンタル・ミュージック 実験音楽ディスクガイド
フィリップ・ロベール(著) , 昼間 賢(訳) , 松井 宏(訳)
実験的な音楽を聴いてみたいという方にオススメなのがこちら。その名の通り、実験音楽のディスクガイドです。ヒットチャートにはまったくと言ってよいほど顔を出さない、だけど偉大なミュージシャンの名盤紹介がコレでもかと詰まった一冊。灰野敬二やメルツバウといった日本のミュージシャンも取り上げられています。
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やさしい現代音楽の作曲法 はじめての〈脱〉音楽
木石 岳(編著) , 川島 素晴(監修)
現代音楽の作曲理論を解説した一冊です。音楽を学びたい・作りたいという人に向けて書かれてはいますが、現代音楽に少しでも興味があれば手に取ってみてください。不気味な響きを作るための手法や、身体を使った表現まで、作曲者の視点から現代音楽に触れることができ、理解がより深まるはずです。
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