猥雑な街並み、コアな酒場、地形散歩・・・ディープな大阪案内本

一歩足を踏み入れた途端「ここは本当に現代日本なの？」と驚かされる街「飛田」。昭和の名残を色濃く残す、料亭という体の性的サービス店が軒を連ねます。そんな飛田に飛び込んだ女性ライターによる渾身のルポルタージュです。街の雰囲気、歴史、働く女性たちに経営者など、さまざまな視点から飛田のリアルを伝えています。

こてこての大阪を味わいたいのなら酒場へ行くのが一番。それも下町の酒場であれば最高です。この本で取り上げられているのは、まさにそんなお店ばかりがなんと29店舗。ディープな大阪ガイド本として使うもよし、活字を通して大阪旅行気分を味わうもよし。むせ返るほどに濃ゆい大阪が詰まっています。

日本三大ドヤ街の一つである大阪西成区の「あいりん地区」。この地には、地べたで酒盛りをする人や、ゴロゴロと寝転がる人などがあふれています。そんな街で78日間を過ごした著者によるリアル西成生活ガイドです。宿や公園などで出会った人々とのリアルなやり取り。この本を読んで西成を訪ねたいと思うか否かは、あなた次第です。

古くから栄えた大阪の街。その街の成り立ちの秘密を読み解くカギが「高低差」です。大阪城はなぜあの位置にあるのか、道頓堀周辺はなぜ栄えたのか、百舌鳥古墳群の位置関係はどうなっているのかなど、歴史的な視点と、地形的な視点から読み解きます。この本を片手に大阪の街を散策すれば、坂道も楽しく見えてくるはずです。

大阪観光や出張、お土産だって大阪案内には欠かせません。駅などで買えるお菓子ももちろん良いのですが、せっかくならば地元で愛されるローカルアイテムを購入するのもオススメ。その手助けをしてくれるのがこの本です。現地でしか手に入れることができない名品が、なんと62種類も紹介されています。お土産選びで悩むことはもうありません。