ブックキュレーターhonto編集員
私たちはなぜ物語に惹かれてしまうのか?はじめての「ナラトロジー(物語論)」
物語は、私たちの心にいろんな感情を生み出します。文字を追うだけの行為になぜここまで心が揺さぶられるのか、冷静に考えるとちょっと不思議なものです。そんな疑問を解き明かす学問が「物語論(ナラトロジー)」。「何それ?」という方にもわかりやすい基礎的な手引書を精選しました。物語論を学べば、物語をより深く味わえるようになるはずです。
- 86
- お気に入り
- 9382
- 閲覧数
-
小説の技巧
デイヴィッド・ロッジ(著) , 柴田 元幸(訳) , 斎藤 兆史(訳)
イギリスの作家デイヴィッド・ロッジによる小説技法の指南書です。英米の小説を中心に50作品を紹介しながら、作中の技術的要素をエッセイ風に解説。ヴァージニア・ウルフの「意識の流れ」、カズオ・イシグロの「信用できない語り手」などを取り上げ、文豪たちがどんな技巧を凝らしてきたのか知ることができます。
-
人間は、事物をストーリー形式で理解し、さらにそれを物語として表現します。私たちは今この瞬間も目の前の事柄を物語化しているのです。では、「物語化」とは具体的にどういう意味を持つのでしょう?本書では物語を思考の枠組みとして捉え、情報をつないで因果関係を作ろうとする心理を、物語論の観点から解き明かします。
-
前著『人はなぜ物語を求めるのか』で物語化のシステムを重点的に説いた著者が、本書では物語における「フィクション/ノンフィクション」「必然/偶然」などの意味を解釈しながら、物語化によってもたらされる影響を具体的に解説しています。物語論を知ることは、巡り巡って人間の心理を知ることにつながることがわかります。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です