ブックキュレーターhonto編集員
子どもと一緒に読んでほしい。課題図書に選ばれた名作児童文学
夏休み定番の宿題といえば読書感想文。子どもたちが感想文のために選ぶのは課題図書の中の1冊だけですが、指定される本はどれもが夢中になれる名作ばかり。そこで、課題図書の中から、おもしろくて、ためになって、情熱を感じられる本を紹介します。家族みんなで読んで、ぜひ感想を語り合ってみてください。
- 6
- お気に入り
- 779
- 閲覧数
-
がっこうだってどきどきしてる
アダム・レックス(文) , クリスチャン・ロビンソン(絵) , なかがわ ちひろ(訳)
アメリカに新しくできた学校が主人公のユニークな物語。初登校日に緊張してみんなを待つ学校。学校が嫌いな子どもたちに傷ついたり、バカバカしい出来事に笑ったり、学校と子どもが一緒に変化していく様子が温かく描かれます。小学校低学年向けのお話ですが、子どもの入学を心配する保護者にとっても勇気の出る一冊です。
-
かみさまにあいたい
当原 珠樹(作) , 酒井 以(絵)
大好きだったおばあちゃんを亡くした主人公は、同級生と一緒に神様との交信を試みます。子どもだからこそついてしまうウソや心の傷を抱えながら、必死に前を向いて生きていこうとする彼らの姿には心を打たれます。少年たちの友情物語であると同時に、喪失を受け入れ、再生していく成長物語です。
-
スポーツ義足をつくる第一人者のノンフィクション。仕事を始めた頃からパラリンピックに出場するまでが綴られています。義足をつくり続けるなかでの悩みや苦しみを正直に語りながらも、足を失った人の幸せを願う、彼の強い気持ちが伝わってきます。パラリンピックアスリートを支える著者の静かな情熱に、胸が熱くなる一冊です。
-
ブロード街の12日間
デボラ・ホプキンソン(著) , 千葉 茂樹(訳)
19世紀半ば、ロンドンのブロード街では、当時治療法の見つかっていなかったコレラが流行します。そんななか、13歳の少年は博士の助手としてその解決に奔走します。科学の発展する過程や街の様子も興味深く描かれますが、何より聡明な少年が困難に立ち向かう姿にエールを送りたくなります。中学生向けの課題図書です。
-
第2次世界大戦中のホロコーストから生き延びた少年の証言をもとに書かれた小説です。苛烈な人種差別にあいながらも、どうにかして助かろうと努力し、懸命に生き抜こうとした少年の言葉には、真実の持つ強さと重みがあります。戦争の狂気と歴史を学ぶことができる、年齢に関係なく読んでもらいたい良書です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です