ブックキュレーターhonto編集員
なぜ世界から注目されるのか?食へのこだわりと日本文化との深い関係を知る本
和食は、ユネスコの無形文化遺産に登録されるなど以前から注目されています。最近ではキャラ弁やかわいい弁当箱も海外で評判を呼び、世界中で趣向を凝らした「BENTO」が作られているのです。ここでは、日本のお弁当文化と特徴ある食材にフォーカスした本を選びました。お弁当と食材から見えてくる、日本の歴史と文化をじっくり味わってみませんか。
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日本のお弁当文化 知恵と美意識の小宇宙
権代 美重子(著)
お弁当は、普段、学校や会社で食べるものから、お花見や芝居見物などで食べる豪華なものまで、日本人の生活に欠かせない食文化です。アニメに登場するキャラ弁がアメリカやフランスで注目され、「OBENTO」は今や国際語となりました。お弁当に込められた庶民の知恵や美意識を、写真や資料で親しみやすく解説する一冊です。
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かつては不作による飢えを防ぐため、やせた土地や干ばつでも実る農作物の開発が行われました。現在では、日持ちする、煮崩れしない、色鮮やかなど、さまざまな目的で絶え間なく品種改良が重ねられています。普段何気なく口にしているジャガイモやリンゴなど7つの農作物を取り上げ、品種改良にまつわる熱い物語を描きます。
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米の消費量は、最盛期に比べ半分に落ち込みました。それでも、米は和菓子や酒造りに用いられ、日本の食文化と密接に関わっています。本書は、日本の稲作の歴史を6つの時代に分け、米と稲作が日本文化に及ぼした影響を通観します。米を軸として歴史を眺め、米食を悲願とした国民文化の成立と米食文化の未来を見つめます。
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人間は高カロリーの肉を食べることで、脳を大きく発達させ文明を築いてきたと言われています。地球環境や動物福祉への配慮から、肉食のあり方が問われる今、著者は食肉にかかわる人たちを訪ね、その生き方・考え方を鮮やかに描きます。人と肉が織りなす歴史と文化を通して、人はなぜ肉を食べるのかを問い直す一冊です。
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おべんとうと日本人
加藤 文俊(著)
カラフルでかわいい子ども用、ビジネスバッグに入れやすいスリムな2段型、保温性のある魔法瓶式など、お弁当の形や大きさは食べる人の個性を表しています。ふたを開ければ、作った人の気持ちが食べる人に届き、コミュニケーションが生まれます。お弁当からそれぞれのライフスタイルや時代の変化などを読み解く、日本文化論です。
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