どいつもこいつも人間失格？文豪たちの知られざる一面を集めた本

人気ツイッターアカウント「初版道」による文学関連のツイートを作家別にまとめて書籍化。泉鏡花と志賀直哉の将棋合戦。芥川龍之介が妻へ送った赤面ものの恋文。さらに夏目漱石や横光利一、井伏鱒二など誰もが一度は名前を聞いたことがある文豪たちのさまざまなエピソードを、解説とともに紹介する一冊です。

言葉を武器とする文豪たちは、恋する相手にどんな手紙を書いたのでしょう？一途にひとりの女性を想い続けたり、叶わぬ恋に身を捧げたり、彼らの恋模様は作風同様に千差万別。純情な恋文から変態としか思えない恋文まで、それぞれの恋のエピソードを交えて紹介しています。どの文豪のラブレターがイケてるのか？ぜひチェックしてください。

タイトルの通り、文豪たちの悪口を集めた一冊です。後世に残る文学作品を生んだ文豪たちも、私たちと同じひとりの人間。嫉妬もすれば、愚痴だってこぼします。川端康成に「刺す」と恨み節をぶつけた太宰治。太宰に「青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって」と言い放った中原中也。大作家たちの口撃戦をご堪能ください。

文豪たちはどんな住まいで名作を生み出したのか？気になる方にオススメしたいのが本書です。太宰治の斜陽館や幸田露伴の蝸牛庵、有島武郎の浄月庵など、今も各地に残る文豪の家や書斎を詳しい解説や豊富な写真とともに紹介しています。彼らの暮らしぶりに触れることで、文学への理解もぐっと深まることでしょう。

文章に携わる人間なら誰もが嫌う言葉、〆切。文豪たちもその例外ではありません。〆切が迫った時、彼らも躍起になってさまざまな言い逃れを繰り出します。眠たいなら寝るべきと開き直る坂口安吾や書けない理由を天気のせいにする横光利一をはじめ、総勢90人の作家たちの〆切エピソードを収録。文豪たちに親しみが湧くようになる一冊です。