ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
やまゆり園事件関連本五冊!
今年の6月からamazonプライムTV他で配信されてる「封印された日本 猟奇事件暴露ファイル」という配信ドキュメンタリー番組を制作した。内容はタイトルの通り、実際にあった猟奇事件を事件当時取材した記者に出演してもらい、事件当時の話とその後の事件についてを番組で暴露してもらうというかなり社会派な内容。で、やまゆり園事件も番組で取り上げたのだが、この事件の関連本が多数発売されてるので紹介する。
- 15
- お気に入り
- 6686
- 閲覧数
-
こちらは朝日新聞取材班がまとめた本。植松死刑囚は学生時代はクラスのリーダー的存在で明るく社交的でもあった。彼の裁判での証言、取材班が彼に接見し関係者にも取材。そこで浮かび上がる植松死刑囚の人物像とは?彼がいう「障害者は世の中に必要ない」という考え。そして殺された被害者のほとんどは遺族によって実名は伏せられてる。うーむ・・・
-
事件から2年後に出版された本。植松死刑囚と何度も手紙のやり取り、接見をしてた創出版の篠田さんがまとめた。障害者に対する差別についての考察について・・・植松死刑囚の闇が深い。うーむ・・・なんと言って良いやら・・・
-
著者の雨宮処凛さんが植松死刑囚の裁判を計16回傍聴して、彼の心の闇に迫るわけだが、植松死刑囚関連の本をどれを読んでも彼の障害者殺人の動機の真意がわからんのだよ。いや、障害者は社会にはいらない!という彼の主張はわかる。が、いらない=殺すのがわからん。あと「社会の役に立ちたいと思いました。」とも発言してるので、彼の中では世界中の障害者を殺そうと思ってたのかも。
-
これは事件のあった年に発売されてる。まだ植松死刑囚が死刑を言い渡される前だね。事件があってすぐにネットで植松の障害者抹殺論を肯定する人たちが数多く出てきたと。日本人の差別意識が最も残酷な形で現れたのがこの相模原事件では?と著者は分析。なるほどな・・・この本もうーむという感じ・・・なんとも言えんなあ。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です