ブックキュレーターノンフィクション作家 高野秀行
「言語」に興味をもっている人へ
日本語についての本は星の数ほどあるが、普遍的な「言語」について書かれた、面白くてわかりやすい本は探すのが難しい。ここでは目からウロコの面白言語本をご紹介したい。
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私が文字通り衝撃を受けた本。子どもは私とそっくりの手順で言語を学んでいた! 言語学をこれ以上わかりやすく書いた本は今のところないと思う。
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「言語本タイトルだけ大賞」があったら受賞間違いなしの本書は、中身も同じくらいぶっ飛んでいる。自閉症の人は方言が話せず標準語しか話せない。そこには言語の本質に迫る想像を超えた深層があった──。本格ミステリとしても一級品。
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最期の言葉の村へ 消滅危機言語タヤップを話す人々との30年
ドン・クリック(著) , 上京 恵(訳)
道もなく最後は泥沼に浸かって歩かねば到達できないパプアニューギニア奥地の村。ここの民族の言語はゆっくりと消滅に向かっている。言語はなぜ、どのように消滅するのか?現地の村人の突拍子のない言動に翻弄されながら言語学者が謎を解いていく。
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仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき
船山 徹(著)
玄奘三蔵の時代、サンスクリット語などインドの仏典どのように中国語に翻訳されたのか?なんと「チームによる流れ作業」で現代の個人芸的な翻訳よりずっと科学的に厳密だったことが明らかにされる。しかも超速だった!
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もうひとつの手話 ろう者の豊かな世界
斉藤 道雄(著)
日本手話は日本語とは無関係な一つの言語であると私は本書で初めて知った。身振り手振りと手話は何がちがうのか?手話の文法とは何か?手話と手話ネイティブ(ろう者)の言語世界はまるでSFのようで興奮する。
ブックキュレーター
ノンフィクション作家 高野秀行1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部所属時に執筆した『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。2005年、『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞を受賞。2013年刊の『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。『ワセダ三畳青春記』や『アヘン王国潜入記』(ともに集英社文庫)、『謎のアジア納豆』(新潮文庫)など著書多数あり、最新刊『幻のアフリカ納豆を追え!』(新潮社)が話題に。集英社インターナショナルのnoteにて「言語の天才まで1億光年」を連載中。
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